【突発性難聴】このまま聴力を失うのではないかという恐怖感を克服した

突発性難聴で来院された女性（40代/主婦）の改善事例をご紹介します。

主訴（来院時の症状）

「頭の中がふわふわする感覚」や右耳の聞こえづらさ、軽い「リーン」という耳鳴りがみられた。
仕事が忙しかったため、疲労による一時的なものと考えられたが、耳鳴りは徐々に大きくなり、聞き取りも悪化した。これにより、「このまま聴力を失うのではないか」という恐怖感が生じ、不安感と寝不足が続くようになった。

その後に時間の経過とともに不眠、パニック症状、のどの異物感、食欲低下、胸やけ、偏頭痛、肩こり、腰痛のような症状も確認された。

来院に至るまでの経緯

ゴールデンウィーク明け頃から急激に症状が出現した。
耳鼻科を受診したものの、検査では異常が認められなかった。

パソコンでの作業が多く、紙を見たものを画面を見て入力という視線の動きが活発になることもあった。繁忙期には普段より集中して作業をおこなうため頭痛、耳鳴り、肩こり、背中の緊張が強かった。

症状が軽減するどころか悪化をたどっていき不安と焦りが生まれていた時に、職場の同僚から鍼灸治療を勧められ、当院を訪れた。

検査と所見

初回検査結果は以下の通り

触診によるツボの確認

筋肉の状態

施術内容と経過

検査結果の分析により症状と特に関連がある整形外科的所見は側頭筋、胸鎖乳突筋、東洋医学的所見は内耳と判断

鍼灸治療を基本とし、マッサージとストレッチを併用した。
仰向け、横向きで施術を開始した。初回時はうつ伏せの姿勢をとると動機とめまいが起こりそうだったので回避。3回目以降はうつ伏せにもなれるようになったので、背面の僧帽筋などの筋肉にも施術を行った。

初回施術後の効果と進捗状況

症状に大きな変化はみられなかったが、不安感の軽減と入眠のしやすさが向上したとのこと。

3～5回目/週2回ペース

頭の中のふわふわ感が減少する傾向がみられた。

6～8回目/週2回ペース

耳鳴りが軽減し、聞き取りが改善した。

9～12回目/週1回ペース

症状は消失した。ただし、仕事の負担や睡眠不足が続いた場合にふらつきや耳鳴りが再発することが確認された。患者自身が生活リズムを整えることがセルフケアとして有効であることを認識し、自発的に取り組んでいる。

自宅ケアの指導内容
ローラー鍼を用いた耳周辺や首・肩のケア
簡単なストレッチ体操による筋肉の緊張緩和

※当院では診断や医療行為は行っておりません
※個人差があり効果を保証するものではありません

以下ご本人のメッセージ

ふわふわ感や聞こえの回復はゆっくりでしたが、肩こりと背中の緊張が初回に受けたときからなくなり眠りやすくなったのはビックリしました。

治療を受けて日に日に回復していくのを自分でも変化を確認できて嬉しかったです。いつもありがとうございます。

院長からのコメント

施術で変化があったことは良かったです。鍼灸治療とセルフケアの実施により、症状の改善と生活リズムの見直しが進んだ。今後も継続的なメンテナンスと生活習慣の調整が重要である。

正しい姿勢をとる、規則正しい生活でちゃんと寝るということを継続すれば身体は変わります。今後もしっかりとサポート致します。

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