
院長:武智お気軽にご相談ください!
こんにちは、たけち鍼灸整体院・名古屋名東院のたけちです。突発性難聴を発症してから、音が割れたり歪んで聞こえたりする症状に悩まされている方は少なくありません。聴力検査では回復傾向が見られても、電話の声や子どもの声が割れて聞こえるという訴えを、これまで何度も伺ってきました。


聴力が戻っても音質が変わってしまうと、日常生活での不安は消えないですよね
病院での治療を受けているのに、なぜこのような症状が残るのか。それは内耳の有毛細胞が障害されたことで、音を正しく処理する機能が低下しているからです。今回は、音が割れて聞こえるメカニズムと、その改善に向けてできることをお伝えしていきます。
突発性難聴を発症すると、内耳にある有毛細胞という音を感知する細胞が障害を受けます。この有毛細胞は音の振動を電気信号に変換する役割を担っており、障害されると音の情報が正しく脳に伝わらなくなるのです。特定の周波数帯域の有毛細胞だけが損傷すると、その音域だけが歪んで聞こえる現象が起こります。
聴覚補充現象、またはリクルートメント現象と呼ばれる症状もあります。これは小さな音は聞こえないのに、ある一定の音量を超えると急に大きく響いて聞こえる状態です。音量調整が極端になってしまい、会話や電話の音声が割れたように感じられます。
音が割れる症状は、聴力そのものとは別の問題として現れることが多いため、聴力検査の数値が改善しても不快感が残ることがあります。患者さんにとっては「数値は良くなっているのに、なぜ症状が残るのか」という不安につながりやすいのです。
特に高音域の音が割れやすい傾向があります。レジの音や子どもの声、食器がぶつかる音、電話のベル音などが代表的です。こうした音は日常生活の中で避けることが難しく、外出や仕事に支障をきたすことも少なくありません。
女性の声も男性の声と比べて高い周波数を含むため、電話応対や会議での聞き取りに苦労される方が多くいらっしゃいます。職場でのコミュニケーションに不安を感じ、仕事へのモチベーションが下がってしまうケースも見られます。
また、テレビやラジオの音、BGMなども不快に感じることがあり、以前は楽しめていた趣味や娯楽から遠ざかってしまう方もいます。音が割れる症状は、生活の質を大きく左右する問題なのです。
症状の持続期間は個人差が大きく、発症からの経過時間や治療開始のタイミング、治療内容によっても変わってきます。早期に適切な治療を受けた場合、数週間から数ヶ月で改善する方もいらっしゃいます。
一方で、発症から時間が経過してしまった場合や、ステロイド治療だけでは十分な効果が得られなかった場合、症状が固定化してしまうこともあります。発症から1ヶ月以内の早期対応が、回復の可能性を大きく左右する重要なポイントです。
症状が長引くと、精神的な負担も増していきます。「この先ずっとこのままなのか」という不安が募り、うつ状態に陥る方も少なくありません。だからこそ、早めに専門家に相談することが大切なのです。
耳鼻科での治療は基本となりますが、それと並行して鍼灸治療を受けることで、改善の可能性を高められることがあります。鍼灸治療では内耳への血流を改善し、有毛細胞の回復を促すアプローチを行います。
内耳は非常に繊細な器官で、わずかな血流の変化でも機能に影響を及ぼします。耳周辺や首、肩のツボに施術を行うことで、内耳へ向かう血流を促進し、必要な酸素や栄養を届けやすくします。
全身のバランスを整えることも重要です。首や肩の筋肉が緊張していると、内耳に向かう血管が圧迫され、血流が滞ってしまいます。全身の状態を診ながら、最適なツボを選んで施術を進めていきます。
内耳と顎関節は解剖学的に密接な関係があります。顎関節の動きに問題があると、内耳の機能にも影響が及ぶことがあるのです。実際に、顎関節症を抱えている方が突発性難聴を発症するケースも見られます。
顎の動きは全身のバランスと関わっているため、顎関節の調整には全身を診る視点が欠かせません。病院では耳は耳鼻科、顎は口腔外科と別々に診るため、この関連性に気づきにくいのです。
ストレスや疲労によって自律神経のバランスが崩れると、血管の収縮や拡張がうまく調節できなくなります。その結果、内耳への血流が不安定になり、症状の悪化や回復の遅れにつながることがあります。
鍼灸治療は自律神経系に直接働きかけることができるため、音が割れる症状の改善にも効果が期待できます。リラックス効果も高く、精神的な負担の軽減にもつながります。
音が割れる症状の背景には、聴覚補充現象が関わっていることが多くあります。この症状は感覚過敏や自律神経の乱れがある方に特に現れやすいため、聴力回復の治療とともに、ストレス軽減や自律神経を整える治療が重要になります。
日常生活では、大きな音への暴露を避けることも大切です。イヤホンやヘッドホンの使用は控えめにし、騒がしい場所では耳栓を使用するなどの工夫も有効です。
音が割れる感覚に過度に注意を向けすぎると、かえって症状が気になってしまうこともあります。リラックスできる環境を整え、趣味や運動など気分転換できる時間を持つことも回復の助けになります。
突発性難聴の治療では、早期に集中的な施術を行うことが重要です。内耳の血流不足が続くと、仮死状態だった細胞が死滅してしまい、回復が難しくなるためです。
当院では週に2〜3回の施術をお勧めしています。発症から治療開始までの時間が短いほど効果が高く、1週間以内に治療を始められれば理想的です。治療期間は症状にもよりますが、1〜3ヶ月を目安としています。
5〜10回の施術で改善の兆しが現れた場合は、継続することでさらなる改善が見込めます。聴力検査の結果を確認しながら、一人ひとりの状態に合わせた治療計画を組み立てていきます。
治療効果を高めるためには、日常生活での注意も欠かせません。まず大切なのは十分な睡眠です。睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、回復を遅らせる原因になります。
ストレスをため込まないことも重要です。仕事や家事で無理をしすぎず、適度に休息を取りながら過ごしましょう。趣味の時間や散歩など、リラックスできる時間を意識的に作ることをお勧めします。
バランスの良い食事を心がけ、塩分は控えめにしましょう。塩分の摂りすぎは内耳のむくみを引き起こし、症状を悪化させる可能性があります。
こまめな水分補給も大切です。脱水状態は血流を悪化させるため、水や薄いお茶を定期的に摂るようにしてください。カフェインやアルコールは控えめにすることをお勧めします。
首や肩の緊張をほぐすために、軽いストレッチを取り入れてみましょう。ただし急激な動きは避け、ゆっくりと体に負担をかけない範囲で行ってください。
お風呂にゆっくり浸かって体を温めることも、血流改善に効果的です。温めることで筋肉の緊張がやわらぎ、リラックス効果も得られます。
音が割れる症状は、周囲の人にはなかなか理解されにくいつらさがあります。「聴力は戻っているのに、なぜまだ困っているのか」と言われてしまうこともあるでしょう。
でも、あなたが感じている不快感や不安は決して気のせいではありません。内耳の繊細な機能が影響を受けているからこそ起こる、れっきとした症状なのです。
当院では、これまで多くの突発性難聴の患者さんを診てきました。音が割れる症状に悩む方のお話をじっくり伺い、一人ひとりの状態に合わせた治療計画を立てています。検査結果を分かりやすく説明し、改善の見通しを共有しながら進めていきますので、安心してご相談ください。
症状が出てから時間が経つほど回復が難しくなるため、早めの対応が何より大切です。「まだ様子を見ていれば治るかも」と先延ばしにせず、少しでも気になることがあれば、お気軽にご連絡いただければと思います。自律神経系に直接アプローチする鍼灸治療は突発性難聴との相性が良く、劇的に改善するケースも見られます。
あなたの聞こえが少しでも快適になるよう、全力でサポートさせていただきます。どうぞ一人で抱え込まず、私たちにご相談ください。

