背部痛

背部痛とは

背部痛とは、背中の上部から腰の上部にかけての広い範囲に生じる痛みや不快感を指します。痛みの性質は鈍痛やズキズキとした痛み、重苦しさなど様々です。動作によって痛みが増す場合や安静時にも続く場合があります。

筋肉や骨格の問題だけでなく、内臓疾患が原因となることもある多様な症状です。厚生労働省の令和4年国民生活基礎調査によると、腰痛を含む背部痛は日本人の自覚症状のトップに位置しています。人口1000人あたり102.1人が背部痛に悩んでおり、男性が91.6人、女性が111.9人と女性の方が高い割合を示しています。

年齢別では加齢とともに増加し、60歳以上では174.7人と急増します。また、腰部脊柱管狭窄症だけでも国内推定患者数は約240万人にのぼるという調査結果もあります。特に長時間同じ姿勢を続ける職業の方に多く見られる症状です。

背部痛を放置すると、痛みが慢性化し、日常生活の質が著しく低下する恐れがあります。睡眠障害が続き、疲労感や集中力低下を引き起こすことも少なくありません。姿勢が悪化し、さらに筋肉の緊張や骨格のゆがみが進行することで症状が悪化する悪循環に陥ります。

仕事のパフォーマンスが低下し、キャリアに影響が出る可能性もあります。家族との時間や趣味を楽しめなくなり、精神的な苦痛や孤独感を感じやすくなることも。内臓疾患が原因の場合、重大な病気の発見が遅れる危険性もあります。

特に長距離ドライバーのような方は、運転姿勢の維持や荷物の積み下ろしなど、日常的に背中に負担がかかる動作を繰り返すことで症状が悪化しやすい傾向にあります。痛みを我慢して仕事を続けると、取り返しのつかない状態になることもあるのです。

背部痛の原因

背部痛の原因は多岐にわたります。代表的なものは次の通りです

また、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、背部痛の原因はひとつに断定できるものではないということです。

背部痛は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

背部痛はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。長時間の同じ姿勢や猫背、前かがみの姿勢は背骨に負担をかけ、筋肉や筋膜に過度な緊張をもたらします。特に長距離ドライバーのような職業では、運転姿勢が背中の痛みを引き起こす大きな要因となります。

男女による違いもありますし、一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず、背部痛の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

背部痛への対応として病院や一般の整体院では次のようなものが一般的です。

対処法のデメリット

薬物療法

長期使用による副作用（胃腸障害、肝機能障害など）のリスクがあります。また、根本的な原因を解決せず、対症療法にとどまることが多いです。神経痛が原因の場合、一般的な痛み止めが効かないこともあります。

物理療法

効果は一時的で、根本的な原因を解決しない場合が多いです。

リハビリテーション

効果が出るまでに時間がかかり、継続的な取り組みが必要です。適切な指導がなければ、逆に症状を悪化させるリスクもあります。

背部痛を改善するために

どれだけ多くの治療法を試しても、それが原因を取り違えたまま進められる治療だとすれば改善など見込めません。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、一人ひとり異なる背部痛の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院のアプローチ

背部痛の症状は一人ひとり異なり、原因もさまざまです。当院では、まず丁寧なカウンセリングと検査を通して、どこに問題があるのかを徹底的に探ります。

生活習慣や体質、ストレスの有無、栄養状態まで幅広くチェックし、根本的な改善を目指します。単なる対症療法ではなく、身体全体のバランスを整え、自然治癒力を高めることを重視しています。薬に頼りきりにならず、身体の内側から変えていくサポートを行っています。

当院は鍼灸整体治療により直接的に自律神経系に働きかけます。

鍼灸師は皮膚の状態から疾病を読み取り、背骨の間から内臓や身体をコントロールする神経の専門家です。神経の出口である皮膚や背骨の動きによる筋肉のコリ、可動域、姿勢、画像を細かく分析し、全身の状態を把握し、血流改善や炎症反応の除去、自律神経の障害や自己治癒力の低下がみられる箇所をピンポイントで改善します。

背部痛を改善するための重要なポイント

残念ながら、病院や一般的な治療院は画一的な検査、投薬・治療に終始しています。しかし、症状の一時的な軽減を得られても他の不調やだるさが出れば意味がありません。

私たちは常に身体全体を俯瞰しながら治療を進めます。

背部痛の治療については「木を見て森を見ず」では足りません。重要なのは「木も森も同時に見る」ことであり、身体全体の状態を把握しつつも、全身の血流改善や炎症反応の除去、自律神経の障害や自己治癒力の低下がみられる箇所をピンポイントに改善していく必要があります。

当院の特徴

国家資格の鍼灸あん摩マッサージ師である院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

背部痛の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで院長が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。背部痛は全身をみる専門家で鍼灸師にお任せください。

背部痛に関するQ&A

背部痛は自然に治りますか？

軽度の筋肉疲労による背部痛は休息で改善することもありますが、慢性化した背部痛や特定の疾患が原因の場合は適切な治療が必要です。特に2年以上続く痛みは自然治癒が難しいケースが多いです。

背部痛の人がやってはいけないことは？

重い物を無理に持ち上げる、急激な動きをする、長時間同じ姿勢を続ける、適切な休息をとらないことなどは避けるべきです。また、自己判断での過度なストレッチや運動も症状を悪化させる可能性があります。

背部痛と内臓疾患の関係はありますか？

背部痛は内臓疾患のサインであることがあります。右背部痛は肝臓や胆のう、左背部痛は心臓や膵臓、中央部の痛みは腎臓などの問題を示唆することがあります。特に安静時の痛みや急激な痛みは注意が必要です。

寝ているときに背中が痛くなるのはなぜですか？

寝具が体に合っていない、寝姿勢が不自然、筋肉の緊張が続いているなどが原因として考えられます。また、仙腸関節への負担が背中の痛みに関連している場合もあります。

背部痛に苦しめられていた皆さまも、当院で鍼灸整体の施術を受けて、このような変化がありました。

筋骨格系に直接アプローチする鍼灸整体治療は背部痛に対して非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

専門的な知識も必要になるため、背部痛を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。背部痛は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。