
院長:武智お気軽にご相談ください!
こんにちは、たけち鍼灸整体院・名古屋名東院のたけちです。最近「朝起きたら急に耳が詰まったような感じがする」「低い音だけ聞こえにくくなった」というご相談を多くいただきます。耳の異変は不安になりますよね。
この症状でお悩みの方の多くが「これは突発性難聴なのか」「すぐに病院に行くべきか」と迷われています。実は低音だけが聞こえにくくなる症状には、突発性難聴とは別の病気が隠れている可能性があるのです。今回は低音が聞こえなくなる原因や対処法について、わかりやすくお伝えしていきます。


低音だけが聞こえにくい場合、突発性難聴とは異なる病気の可能性も考えられます
突然片方の耳が詰まったような感覚になり、男性の低い声や車の走る音、エアコンの音などが聞き取りにくくなる症状があります。耳の中に水が入っているような感覚や、ゴーッという低い耳鳴りを伴うこともあり、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
この症状は「急性低音障害型感音難聴」と呼ばれ、突発性難聴とは異なる病気です。突発性難聴が低音域から高音域まで広範囲の聴力が低下するのに対し、急性低音障害型感音難聴では低音域のみが選択的に障害されるという特徴があります。
多くの方が朝起きた時に症状に気づき、「昨日まで何ともなかったのに」と驚かれます。電話での会話が聞き取りにくくなったり、会議での男性の発言が理解しづらくなったりして、仕事や日常生活に影響が出始めてから受診される方も多いのです。
低音域の聴力だけが低下する理由は、内耳の中にある内リンパ液が増えすぎることで起こる「内リンパ水腫」が関係しています。内耳がむくんだ状態になると、音の振動を正常に電気信号に変換できなくなり、特に低音域の聴力が影響を受けやすくなります。
この内リンパ水腫は、ストレスや睡眠不足、慢性的な疲労が引き金となって発症することが多いとされています。働き盛りの30代から50代の女性に特に多く見られ、男性の約2倍から3倍の発症率となっています。
現代社会で多くの方が抱えているストレスは、自律神経のバランスを崩す大きな要因です。自律神経が乱れると血管の収縮や拡張がうまく調節できなくなり、内耳への血流が不安定になります。
仕事や家庭での責任が重なる時期、育児と仕事の両立で睡眠時間が削られている時期、人間関係での悩みを抱えている時期など、心身ともに疲弊している状態が続くと発症リスクが高まります。デスクワークで長時間同じ姿勢を続けることも、首や肩の筋肉を緊張させ、内耳への血流を阻害する要因となります。
不規則な生活リズムや偏った食事、運動不足なども発症に関わってきます。特に塩分の過剰摂取は体内の水分バランスを崩し、内リンパ水腫を引き起こしやすくなります。
夜型の生活でイヤホンを長時間使用している方や、風邪を引いた後に症状が現れる方もいらっしゃいます。また高血圧や糖尿病、低血圧などの基礎疾患がある方は、内耳の血流障害が起こりやすく注意が必要です。
突発性難聴と急性低音障害型感音難聴は、どちらも突然発症する内耳の病気ですが、障害される周波数帯域に違いがあります。突発性難聴では低音から高音まで幅広い周波数で聴力が低下し、めまいを伴うことも多いのが特徴です。
一方、急性低音障害型感音難聴では低音域のみが選択的に障害されるため、高い音は通常通り聞こえます。そのため難聴を自覚しにくく、耳の詰まり感や圧迫感として感じる方も少なくありません。
急性低音障害型感音難聴は、突発性難聴に比べて治療による改善率が高く、適切な治療を早期に開始すれば多くの場合回復が見込めます。ただし再発しやすいという特徴があり、約3割の方が再発を経験するとされています。
繰り返し再発すると、将来的にメニエール病へ移行するリスクもあるため、予防的なケアが重要になってきます。一度症状が改善しても油断せず、生活習慣の見直しやストレス管理を続けることが大切です。
低音が聞こえなくなったと気づいたら、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。発症から48時間以内、遅くとも1週間以内に治療を開始できれば、聴力回復の可能性が格段に高まります。
「様子を見よう」「そのうち治るだろう」と放置してしまうと、内耳の細胞がダメージを受け続け、回復が難しくなることがあります。特に働き盛りの方は忙しさから受診を先延ばしにしがちですが、早期治療こそが聴力を守る最善の方法なのです。
耳鼻咽喉科では聴力検査を行い、どの周波数帯域で聴力が低下しているかを確認します。低音域のみに聴力低下が見られれば、急性低音障害型感音難聴と診断されることが多いでしょう。
問診では発症時の状況や生活習慣、ストレスの有無などを詳しく聞かれます。これらの情報は治療方針を決める上で重要な手がかりとなりますので、正直にお伝えください。
耳鼻咽喉科では主に薬物療法が行われます。内耳のむくみを取るための利尿剤や、血流を改善するための循環改善薬、ビタミン剤などが処方されることが一般的です。症状によってはステロイド薬が使用されることもあります。
治療期間は個人差がありますが、多くの場合1週間から数週間で症状の改善が見られます。ただし薬だけでは根本的な原因であるストレスや生活習慣の問題は解決できないため、再発予防には別のアプローチも必要です。
当院では、低音が聞こえにくくなる症状に対して、内耳への血流改善を中心とした鍼灸治療を行っています。耳周辺のツボだけでなく、首や肩の緊張を緩め、顎関節の動きを調整することで、内耳への血流を根本から改善していきます。
首や肩のこりが慢性化していると、内耳に向かう血管が圧迫されて必要な酸素や栄養が届きにくくなります。また顎関節と内耳は解剖学的に近い位置にあるため、顎の動きの制限が内耳の機能に影響を与えることも知られています。
鍼灸治療は自律神経のバランスを整える効果も期待できます。ストレスで交感神経が優位になりすぎている状態を、副交感神経も働くバランスの良い状態へと導いていきます。
施術では全身の状態を丁寧に検査し、一人ひとりの体質や生活習慣に合わせた治療計画を立てます。耳鼻科での治療と並行して鍼灸治療を受けることで、より早い改善が期待できるケースも多くあります。
日々のストレスを完全になくすことは難しいですが、上手に付き合う方法を見つけることは可能です。深呼吸や軽いストレッチ、短時間の散歩など、簡単にできるリラックス法を日常に取り入れてみてください。
趣味の時間を確保したり、信頼できる人に悩みを話したりすることも、心の負担を軽くする助けになります。完璧を求めすぎず、時には「まあいいか」と思える心の余裕も大切です。
睡眠不足は自律神経の乱れに直結します。毎日決まった時間に寝起きする習慣をつけ、寝る前のスマートフォンやパソコンの使用を控えましょう。寝室の環境を整え、リラックスできる空間を作ることも重要です。
就寝前にぬるめのお風呂にゆっくり浸かることで、体がリラックスモードに入りやすくなります。温かい飲み物を飲んだり、軽い読書をしたりするのも良い習慣です。
塩分の摂りすぎは内リンパ水腫を引き起こしやすくするため、外食やインスタント食品は控えめにしましょう。バランスの良い食事を心がけ、野菜や果物、良質なタンパク質を適度に摂取することが大切です。
水分補給も忘れずに行い、カフェインやアルコールは控えめにすることをお勧めします。規則正しい食事時間を保つことも、自律神経のバランスを整える助けになります。
激しい運動は必要ありませんが、ウォーキングやヨガ、軽いストレッチなど、無理なく続けられる運動を生活に取り入れましょう。体を動かすことで血流が改善され、ストレス解消にもつながります。
デスクワークが多い方は、1時間に一度は立ち上がって体を動かす習慣をつけてください。肩や首を回したり、軽く伸びをしたりするだけでも効果があります。
症状が改善した後も、生活習慣の見直しを続けることが再発予防には欠かせません。一度良くなったからといって以前と同じ生活に戻ってしまうと、また同じ症状が繰り返される可能性が高くなります。
定期的に自分の体調をチェックし、疲れが溜まっていないか、ストレスを抱えすぎていないか確認する習慣をつけましょう。小さな体調の変化に気づいたら、無理をせず休息を取ることが大切です。
低音が聞こえなくなる症状は、早期の適切な対処で多くの場合改善が見込めます。ただし放置すると回復が難しくなったり、再発を繰り返したりする可能性もあります。体からのサインを見逃さず、違和感を感じたらすぐに専門家に相談することをお勧めします。
当院では耳鼻科疾患に対する豊富な臨床経験を活かし、一人ひとりの状態に合わせた施術を行っています。病院での治療と並行して鍼灸治療を受けることで、より根本的な改善を目指すことができます。どんな小さな不安でも構いませんので、一人で悩まずにお気軽にご相談ください。

