
院長:武智お気軽にご相談ください!
こんにちは、たけち鍼灸整体院・名古屋名東院のたけちです。ある朝突然、片方の耳が聞こえにくくなったという経験はありませんか。そんなとき不安になるのは当然のことですし、原因が気になりますよね。今回は突発性難聴と内耳の血流不足がどう関係しているのかについて、わかりやすくお伝えしていきます。
病院で診断を受けたとき、医師から「血流障害の可能性がある」と言われて戸惑った方もいらっしゃるでしょう。実は突然起こる難聴には、内耳への血液の流れが深く関わっているケースが少なくありません。動脈硬化や糖尿病、高血圧といった基礎疾患をお持ちの方はとくに注意が必要です。


内耳はとても繊細な器官だからこそ、血流のわずかな変化が聴力に大きな影響を与えてしまうんです
耳の奥には蝸牛という渦巻き状の器官があり、音を感じ取る大切な役割を担っています。この蝸牛に栄養や酸素を届けているのが、内耳動脈と呼ばれる非常に細い血管です。ところがこの血管はとても繊細で、ほかに代わりとなる血管がほとんどありません。
そのため動脈硬化や血栓、血管のけいれんなどによって血液の流れが滞ると、蝸牛の細胞に必要な栄養や酸素が届かなくなります。すると細胞が障害を受けて、聴力が急激に低下してしまうのです。これが「耳の卒中」とも呼ばれる現象で、脳梗塞と似た仕組みだと言われています。
血流が途絶えた状態が続けば、細胞は次第に死んでいきます。内耳の細胞は再生しにくい性質を持っているため、早期に対処しないと聴力が回復しないまま固定されてしまうリスクが高まります。だからこそ発症後できるだけ早く治療を始めることが、とても大切なのです。
では、なぜ内耳の血流が悪くなってしまうのでしょうか。主な原因として挙げられるのが、動脈硬化です。年齢を重ねるとともに血管の弾力が失われて硬くなり、血液が流れにくくなります。とくに糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病があると、血管の老化が進みやすくなります。
ストレスや過労も見逃せません。仕事や家庭で忙しい毎日を過ごしていると、自律神経のバランスが崩れて血管が収縮しやすくなります。睡眠不足や運動不足が重なると、血液の循環がさらに悪くなり、内耳への血流も滞りがちになるのです。
また喫煙習慣のある方も要注意です。たばこに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があり、血流を悪化させる大きな要因になります。さらに抗凝固薬を服用している方の場合、内耳出血のリスクも考えられますので、服薬中の方は医師への相談が欠かせません。
近年の研究では、動脈硬化の進行度と難聴の重症度に関連があることがわかってきました。動脈硬化が進んでいる方ほど、聴力の回復が遅れやすく、治癒率も低下する傾向があるのです。
動脈硬化因子を持つ患者さんは、持たない方と比べて治療後の聴力改善が難しいというデータも報告されています。心疾患や脳血管障害の既往歴がある方、メタボリック症候群と診断されている方は、とくに慎重な経過観察が必要です。
血管年齢が実年齢よりも高いと指摘されたことがある方や、健康診断で血圧や血糖値に異常があった方は、耳の症状が現れたときに早めの受診を心がけましょう。内耳の血管トラブルは全身の血管状態を反映していることが多く、耳の異変が体全体の健康状態のサインになることもあります。
病院では一般的に、ステロイドによる炎症抑制とともに、血流を改善する治療が行われます。プロスタグランジンE1という血管を広げる薬や、低分子デキストランという点滴によって血液の流れを良くする処置がよく用いられます。
星状神経節ブロックという注射も、内耳への血流を増やす効果が期待されています。これは首の部分にある神経節に局所麻酔を注射することで、自律神経の働きを整えて血流を促進する方法です。
当院では、鍼灸と整体を組み合わせた施術によって内耳への血流改善を図ります。耳の周辺だけでなく、首や肩の筋肉の緊張をほぐすことで、血液の流れを全身的に整えていくのです。
顎関節の動きと内耳の機能には密接な関係があり、顎の調整が聴力回復の鍵になることも少なくありません。病院では耳と顎を別々に診察するため、この関連性に気づかれにくいのですが、全身のバランスを診る鍼灸だからこそアプローチできる部分です。
自律神経の乱れを整えることも重要です。ストレスや疲労によって交感神経が優位になると、血管が収縮して血流が悪化します。鍼灸施術によって副交感神経を活性化させ、体をリラックスした状態に導くことで、自然と血流が改善されていきます。
突発性難聴の予防には、日頃の生活習慣の見直しが欠かせません。まず大切なのは、睡眠時間をしっかり確保することです。睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、血流を悪化させる大きな要因になります。
食事では塩分を控えめにし、青魚や野菜を積極的に取り入れましょう。オメガ3脂肪酸を含む食材は血液をサラサラにする働きがあります。水分補給も忘れずに行い、血液の粘度が高くならないよう心がけてください。
適度な運動習慣も血流改善に効果的です。ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすことで、全身の血液循環が良くなります。ただし過度な運動はかえってストレスになりますので、自分のペースで続けられる程度にしましょう。
喫煙習慣のある方は禁煙を検討してください。たばこは血管を傷つけ、血流を著しく悪化させます。アルコールの過剰摂取も血圧を不安定にさせるため、適量を心がけることが大切です。
突発性難聴では、治療開始までの時間が予後を大きく左右します。発症から48時間以内に治療を始めることが理想とされており、遅くとも2週間以内には専門医を受診すべきです。
血流が途絶えた状態が長く続くと、内耳の細胞は不可逆的なダメージを受けてしまいます。仮死状態だった細胞が完全に死滅してしまえば、どんな治療を行っても聴力を取り戻すことは難しくなります。
「様子を見よう」と放置せず、少しでも異変を感じたらすぐに行動を起こしてください。朝起きたときに片方の耳が聞こえにくい、耳鳴りがする、めまいを伴うといった症状があれば、迷わず耳鼻科を受診しましょう。
当院では初回にしっかりと問診と検査を行い、お一人おひとりの状態を詳しく把握します。聴力検査の結果や血液検査のデータがあれば、ぜひお持ちください。客観的な情報をもとに、最適な治療計画を立てていきます。
施術では耳の周辺にあるツボはもちろん、首や肩、顎関節周辺にもアプローチします。全身のバランスを整えることで、内耳への血流を根本から改善していくのです。週に2〜3回の通院を1〜3ヶ月続けることで、多くの方に改善の兆しが見られています。
発症から1ヶ月以内であれば回復の見込みは十分にあります。もし1週間以内に治療を開始できれば、さらに理想的です。耳鳴りやめまいを伴う場合でも、適切な施術によって症状の軽減が期待できますので、諦めずにご相談ください。
病院での治療と並行して鍼灸施術を受けることで、相乗効果が生まれることがあります。ステロイド治療による副作用を軽減する効果も報告されており、実際に患者さんから「鍼のおかげで薬の副作用が少なかった」という声をいただいています。
鍼灸は薬物療法とは異なるアプローチで体に働きかけるため、併用することでより幅広い角度から症状改善を目指せます。医師の治療方針を尊重しながら、補完的な役割として鍼灸を取り入れてみてください。
もちろん鍼灸だけで全てが解決するわけではありません。基礎疾患がある方は病院での継続的な管理が必須ですし、生活習慣の改善も欠かせません。さまざまなアプローチを組み合わせることで、回復への道が開けていくのです。
突発性難聴と内耳の血流不足には深い関係があり、動脈硬化や生活習慣病がリスク要因になることがわかっています。発症後は一刻も早く治療を開始することが何より大切で、放置すれば聴力が戻らない可能性もあります。
血流改善には病院での治療に加えて、鍼灸施術や生活習慣の見直しが有効です。当院では全身のバランスを整えながら内耳への血流を促進し、一人ひとりの状態に合わせた施術を行っています。耳の症状でお困りの方は、どうか一人で悩まずにご相談ください。早めの対処が、あなたの大切な聴力を守ることにつながります。

