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突発性難聴ステロイド治療の実際と注意点

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こんにちは、たけち鍼灸整体院・名古屋名東院のたけちです。ある朝起きたら突然片方の耳が聞こえにくくなった、耳鳴りがするといった症状で病院を受診すると「突発性難聴」と診断されることがあります。そして医師から「ステロイドでの治療を始めましょう」と言われて、不安になっている方も多いのではないでしょうか。

ステロイドという言葉を聞くと、副作用のことや本当に効くのかといった疑問が頭をよぎるものです。大切な聴力にかかわることだからこそ、治療の内容をしっかり理解したうえで前に進みたいですよね。

このページでは突発性難聴におけるステロイド治療について、作用の仕組みから副作用、治療のタイミングまでわかりやすくお伝えしていきます。

院長:武智

突発性難聴の治療には時間との勝負という側面があります。不安な気持ちを抱えたまま迷うよりも、正しい知識を持って一歩を踏み出すことが何より大切です

目次

突発性難聴とは何か

突発性難聴は文字通り、突然片方の耳が聞こえなくなる病気です。内耳という耳の奥にある繊細な器官が障害を受けることで発症します。朝起きたときに気づく方が多く、耳鳴りやめまいを伴うこともあります。年間で10万人あたり約20~30人が発症すると言われており、決して珍しい病気ではありません。

原因ははっきりとわかっていませんが、ウイルス感染や内耳の血流障害、ストレスや疲労の蓄積などが関係していると考えられています。働き盛りの30~50代に多く見られ、仕事や家事で忙しくしている方が突然発症するケースが目立ちます。

放置すると聴力が回復しないまま固定されてしまう可能性があるため、早期の治療開始が何より重要です。会話での聞き返しが増え、電話や会議で支障が出るなど日常生活に大きな影響を与えます。音楽や映画を楽しむことも難しくなり、生活の質が低下してしまうのです。

なぜステロイドが使われるのか

突発性難聴の治療で第一選択として使われるのがステロイドです。ステロイドには強力な抗炎症作用があり、内耳で起こっている炎症を抑える効果が期待できます。内耳の血流を改善し、組織の腫れを引かせることで、聴覚細胞の機能回復を促すのです。

内耳は非常にデリケートな組織で、わずかな炎症や血流障害でも機能が大きく低下します。ステロイドはこうした炎症反応を速やかに鎮めることができるため、世界中で標準治療として採用されています。発症後できるだけ早くステロイド治療を開始することで、聴力が回復する確率が高まるとされています。

実際の臨床現場では、ステロイドの全身投与(点滴や内服)が基本となります。症状の程度によっては、耳の鼓膜の奥に直接ステロイドを注入する鼓室内注入療法を併用することもあります。全身投与で効果が不十分な場合や、副作用のリスクが高い方には鼓室内注入が選択されることが多いです。

ステロイド治療の実際の流れ

ステロイド治療は通常、発症から48時間以内、遅くとも1週間以内に開始するのが理想的とされています。治療期間は1~2週間程度で、最初は高用量から始めて徐々に減量していくのが一般的な方法です。

入院して点滴治療を受けるケースもあれば、通院しながら内服薬で治療するケースもあります。症状の重さや患者さんの生活状況によって、医師が最適な方法を提案してくれます。点滴の場合は連日通院が必要になりますが、仕事を続けながら治療を受けることも可能です。

治療中は定期的に聴力検査を行い、回復の程度を確認しながら進めていきます。効果が見られる場合は継続し、効果が不十分な場合は投与方法の変更や追加治療を検討します。医師の指示に従って自己判断で薬を減らしたり中止したりしないことが大切です。

投与方法の種類

ステロイドの投与方法にはいくつかの種類があります。全身投与では点滴または内服薬が使われ、体全体にステロイドを行き渡らせることで内耳の炎症を抑えます。点滴は病院で行う必要がありますが、効果が早く現れやすいという利点があります。内服薬は自宅で服用できるため通院の負担が少なくなります。

鼓室内注入療法は、鼓膜に細い針を刺して中耳腔に直接ステロイドを注入する方法です。全身投与に比べて副作用が少なく、局所的に高濃度のステロイドを届けることができます。全身投与で効果が不十分だった場合や、糖尿病などで全身投与が難しい場合に選択されます。最近では全身投与と鼓室内注入を併用する治療法も注目されています。

気になる副作用について

ステロイドと聞くと副作用が心配になる方は多いでしょう。確かにステロイドには副作用がありますが、突発性難聴の治療で使われるのは短期間の使用です。長期使用で問題になるような重篤な副作用が出るリスクは比較的低いと考えられています。

よく見られる副作用としては、不眠や気分の高揚、胃の不快感、食欲増進などがあります。血糖値が上がることもあるため、糖尿病の方は特に注意が必要です。感染症にかかりやすくなる可能性もあるため、手洗いうがいなど基本的な予防を心がけましょう。

医師は副作用を最小限に抑えるために、胃薬を一緒に処方したり、血糖値のチェックを行ったりします。不安なことや気になる症状があれば、すぐに医師に相談することが大切です。副作用のリスクと聴力回復の可能性を天秤にかけたとき、多くの場合は治療を受けるメリットのほうが大きいと判断されます。

副作用を和らげる工夫

副作用が心配な方でも、いくつかの工夫で症状を和らげることができます。胃の不快感を防ぐために食後に薬を飲む、不眠対策として朝のうちに服用するといった工夫が有効です。治療中は飲酒を控えることも重要で、アルコールは薬の効果を弱めたり副作用を強めたりする可能性があります。

喫煙も内耳の血流を悪化させるため、治療効果を高めるためにも禁煙が推奨されます。市販薬を併用する場合は必ず医師や薬剤師に相談しましょう。自己判断での薬の調整は治療効果を損なう原因になります。

治療のタイミングが重要な理由

突発性難聴の治療で最も大切なのは、できるだけ早く治療を開始することです。発症から48時間以内が最も効果的とされ、1週間以内であれば十分な回復が期待できます。2週間を過ぎると治療効果が低下し、回復の可能性が大きく下がってしまいます。

なぜ時間が重要なのでしょうか。内耳の感覚細胞は一度死んでしまうと再生しません。発症直後はまだ細胞が仮死状態にあり、適切な治療で機能を取り戻せる可能性があります。しかし時間が経つほど細胞の損傷が進み、回復が困難になっていくのです。

「様子を見よう」「忙しいから後で」と先延ばしにすることは、聴力を失うリスクを高めます。片方の耳の聞こえが悪い、耳が詰まった感じがする、耳鳴りがするといった症状に気づいたら、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。

鍼灸治療との併用について

当院では病院でのステロイド治療と並行して、鍼灸治療を受けることをお勧めしています。実際に多くの患者さんが病院と当院を併用されており、相乗効果により回復を実感される方が少なくありません

鍼灸治療では内耳への血流改善を目的として、耳周辺や首肩のツボに施術を行います。突発性難聴では首や肩の筋肉の緊張が内耳への血流を阻害していることが多く、これを解消することで治療効果が高まります。顎関節の調整も重要で、顎と内耳は解剖学的に密接な関係があるため、顎の動きを改善することが内耳の血流促進につながります。

自律神経のバランスを整えることも鍼灸治療の得意分野です。ストレスや疲労による自律神経の乱れが突発性難聴の背景にある場合、鍼灸治療で全身のバランスを整えることが回復を後押しします。患者さんの中には「ステロイド投薬の副作用があまりなかったのも鍼のおかげ」と話される方もいらっしゃいます。

併用治療の実際

病院でのステロイド治療と鍼灸治療を併用する場合、発症から早い段階で両方を開始するのが理想的です。当院では週に2~3回の施術をお勧めしており、聴力検査の結果を共有しながら治療計画を立てていきます。血流が不足した状態が続くと内耳の細胞が死滅していくため、集中的な治療が必要になります。

治療期間は1~3ヶ月程度で、5~10回の施術で改善の兆しが見られた場合は継続することで大きな効果が期待できます。耳鳴りやめまいを伴う場合は週1~2回の通院が必要です。検査結果をわかりやすく説明し、患者さんと治療計画を共有しながら進めていきますのでご安心ください。

治療中の生活で気をつけること

ステロイド治療を受けている間は、日常生活でいくつか注意すべき点があります。まず飲酒は控えましょう。アルコールは薬の効果を弱めるだけでなく、内耳の血流を悪化させる可能性があります。喫煙も同様に血流を悪くするため、できるだけ禁煙することが望ましいです。

十分な睡眠と休息を取ることも重要です。体が回復するためにはエネルギーが必要で、疲労が溜まった状態では治療効果も十分に発揮されません。仕事や家事で忙しい時期かもしれませんが、できるだけ体を休めることを優先してください。

ストレスも内耳の血流に悪影響を与えます。完全にストレスをなくすことは難しいですが、深呼吸やリラックスできる時間を意識的に作ることで、自律神経のバランスを保つことができます。バランスの良い食事を心がけ、栄養状態を整えることも回復を助けます。

改善しなかった場合の選択肢

ステロイド治療を受けても残念ながら全員が完全に回復するわけではありません。早期に治療を開始しても、聴力が元に戻らないケースもあります。そのような場合でも諦める必要はなく、いくつかの選択肢があります。

補聴器の使用は生活の質を大きく改善できる選択肢です。最近の補聴器は性能が向上しており、自然な聞こえに近い音質を実現しています。また、鍼灸治療を継続することで、残存している聴力を維持したり耳鳴りを軽減したりすることができます。

高気圧酸素療法やビタミン剤の投与など、補助的な治療法もあります。医師と相談しながら、自分に合った方法を探していくことが大切です。聴力が戻らなかったとしても、耳鳴りやめまいといった随伴症状の改善を目指すことはできます。

よくある質問と回答

ステロイド治療は必ず受けなければいけませんか

突発性難聴の標準治療はステロイド投与です。聴力回復の可能性を最大限に高めるため、医師が勧める場合はできるだけ早く開始することをお勧めします。ただし持病や体質によって使用できない場合もあるため、医師とよく相談してください。

再発することはありますか

突発性難聴の再発はまれですが、同じ耳や反対側の耳に起こることがあります。一度発症した方は生活習慣を見直し、ストレス管理や十分な休息を心がけることが大切です。疲労を溜めない生活が再発予防につながります。

どのくらいの確率で治りますか

治療開始のタイミングや症状の程度によって異なりますが、早期治療を受けた場合、約3分の1の方が完全回復し、約3分の1の方が部分的に改善し、残りの3分の1の方は回復が難しいとされています。早期治療ほど回復率が高くなります。

まとめ

突発性難聴におけるステロイド治療は、聴力回復のための最も有効な方法です。副作用への不安はあるかもしれませんが、短期使用であれば重篤な問題が起こるリスクは低く、聴力を取り戻すメリットのほうがはるかに大きいといえます。何より大切なのは発症後できるだけ早く治療を開始することです。

当院では病院でのステロイド治療と並行して鍼灸治療を受けることで、より高い改善効果を実感される患者さんが多くいらっしゃいます。内耳への血流改善や自律神経のバランス調整は、鍼灸治療の得意分野です。

突然の聴力低下は誰にとっても不安なものです。一人で悩みを抱え込まず、まずは耳鼻咽喉科を受診してください。そして必要であれば鍼灸治療も選択肢に入れてみてください。あなたの聴力を守るために、私たちができることがあります。どんな小さな疑問でも構いませんので、いつでもお気軽にご相談ください。


院長:武智

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