
院長:武智お気軽にご相談ください!
こんにちは、たけち鍼灸整体院・名古屋名東院のたけちです。朝起きたら片耳が急に聞こえなくなって、耳鼻科で「突発性難聴」と診断された。そんなとき、医師から「安静にしてください」と言われて戸惑っていませんか。「仕事はどうしたらいいんだろう」「家事や育児は休めないし」と不安な気持ちになるのも当然です。
実は突発性難聴において、安静は薬物療法と並んで極めて重要な治療の柱なのです。発症直後の過ごし方が、その後の聴力回復に大きく影響することがわかっています。この記事では、なぜ安静が必要なのか、どのように過ごすべきか、仕事や日常生活との両立方法まで詳しくお伝えしていきます。


突発性難聴の治療で最も大切なのは「発症からいかに早く適切な対応をするか」です。焦る気持ちもあるでしょうが、まずは正しい知識を持って、体をしっかり休めることから始めましょう
突発性難聴では内耳の血流が低下していることが多く、安静にすることで内耳への血液循環を改善させることができます。内耳は非常に繊細な器官で、わずかな血流不足でも聴覚細胞がダメージを受けてしまいます。体を休めて全身の負担を減らすと、限られた血液が内耳にしっかり届くようになるのです。
また、突発性難聴の原因として疲労やストレスが関与していると考えられています。過労が続いた状態では自律神経が乱れ、血管の収縮や拡張のコントロールがうまくいきません。その結果、内耳への血流が不安定になり症状が悪化する可能性があります。安静は自律神経を整え、体が本来持つ回復力を引き出すための大切な時間なのです。
発症から2週間以内が治療の勝負どころと言われますが、この時期にいかに安静を保てるかが予後を左右します。内耳の細胞は一度失われると再生しないため、血流不足が続くと聴力が回復しにくくなります。治療効果を最大限に引き出すには、薬だけでなく安静による体のサポートが欠かせません。
「安静に」と言われても、どの程度の活動ならよいのか迷いますよね。基本的には無理な動作や激しい運動を避け、心身ともにリラックスした状態を保つことが大切です。安静とは絶対的な寝たきりを意味するのではなく、体に負担をかけない範囲で日常生活を送ることを指します。
まず避けたいのは、大きな音にさらされることです。イヤホンで音楽を聴く、ライブやカラオケに行くといった行動は内耳への刺激が強く、症状を悪化させる恐れがあります。また、激しい運動や重いものを持つ作業も血圧が急激に変動するため控えてください。
飲酒と喫煙も治療中は厳禁です。アルコールは血管を収縮させ内耳への血流を妨げますし、喫煙は血管を傷つけるため回復を遅らせる原因になります。長時間のパソコン作業やスマホの使用も目や首の疲労を招き、自律神経に悪影響を与えるので注意が必要です。
日中は静かな環境でゆっくり読書をしたり、軽いストレッチ程度なら問題ありません。家事については無理のない範囲で行い、掃除や洗濯は家族に協力してもらうのが理想的です。料理も立ちっぱなしにならないよう椅子に座って作業したり、簡単なメニューにするなど工夫しましょう。
入浴は短時間で済ませ、熱すぎない温度にします。長風呂は体力を消耗するため、シャワーで軽く済ませるのも一つの方法です。睡眠時間はしっかり確保し、夜更かしは避けてください。規則正しい生活リズムを保つことが、自律神経を整えて回復を促す鍵となります。
突発性難聴と診断されたとき、多くの方が「仕事を休むべきか」で悩まれます。結論から言うと、発症直後の急性期には休職が強く推奨されます。特にめまいを伴う場合や高度の難聴がある場合は、通勤自体が危険なこともあるため無理は禁物です。
医師に診断書を書いてもらい、会社に提出して休職する方が多くいらっしゃいます。診断書には病名と休養が必要な旨が記載されるため、職場での理解も得やすくなります。休職期間の目安は2週間から1か月程度で、症状の改善具合によって延長することもあります。
もちろん職場の事情や立場によって休めない場合もあるでしょう。そういったときは在宅勤務や時短勤務など、負担を減らす工夫を会社と相談してみてください。通勤ラッシュを避けるために時差通勤を利用するのも有効です。ただし、無理をして症状を悪化させては本末転倒ですので、自分の体を第一に考えた選択をしてほしいと思います。
突発性難聴の治療には通院と入院の2つの選択肢があります。軽度から中等度の症状であれば通院での点滴やステロイド内服で対応できますが、重症例では入院が勧められることもあります。入院するメリットは、確実に安静が保てる環境で集中的な治療を受けられる点です。
入院が検討されるケースとしては、めまいが強く日常生活に支障がある場合、高度難聴で早急な対応が必要な場合、糖尿病など基礎疾患があり厳密な管理が必要な場合などが挙げられます。入院期間は1週間から10日程度が一般的で、点滴によるステロイド投与や安静療法が中心になります。
一方、通院治療では自宅で安静を保ちながら定期的に病院へ通います。費用面では通院のほうが負担は少ないですが、家事や育児がある方は完全な安静が難しい場合もあります。どちらを選ぶかは症状の程度と生活状況を踏まえて医師と相談し、最適な方法を選びましょう。
安静にする期間は症状や治療効果によって変わりますが、一般的には発症から2週間程度が目安とされています。この2週間は内耳の血流を改善し、ダメージを受けた聴覚細胞を回復させるための重要な時期です。治療開始が早ければ早いほど回復の可能性が高まります。
2週間を過ぎても症状が残る場合は、さらに安静期間を延長することもあります。ただし、1か月を超えても改善が見られない場合は、その後の回復は難しくなる傾向があります。そのため、初期の2週間をいかに大切に過ごすかが予後に直結すると言えるでしょう。
治療の経過を見ながら、徐々に活動範囲を広げていくのが理想的です。聴力検査で改善が確認できたら、医師の指示のもと少しずつ日常生活に戻していきます。焦って無理をすると再び悪化する恐れもあるため、段階的に体を慣らしていくことが大切です。
専業主婦の方やお子さんがいる方にとって、完全な安静は現実的に難しいかもしれません。しかし工夫次第で家事や育児の負担を減らし、治療に専念する時間を作ることは可能です。まずは家族や周囲の人に事情を説明し、協力をお願いしましょう。
買い物は宅配サービスやネットスーパーを活用し、外出の機会を減らします。料理は作り置きや冷凍食品をうまく使って、調理時間を短縮してください。洗濯や掃除はパートナーや年長の子どもに任せられる部分は任せ、完璧を求めないことも大切です。
育児については、一時保育やファミリーサポートを利用するのも一つの手です。罪悪感を感じるかもしれませんが、あなたの健康が何よりも優先されるべきです。母親が元気でいることが、結果的に家族全体の幸せにつながります。頼れるものは遠慮せず頼って、治療に集中する時間を確保しましょう。
突発性難聴の原因の一つとして挙げられるのがストレスです。治療中もストレスを溜め込まないように意識することで、回復が促進されることがあります。まず大切なのは、病気に対する不安を一人で抱え込まないことです。家族や友人、医療者に気持ちを話すだけでも心が軽くなります。
リラックスする時間を意識的に作りましょう。深呼吸や軽いストレッチ、好きな音楽を小さな音量で聴くのもよいでしょう。アロマテラピーやゆっくりとした入浴も自律神経を整える効果があります。ただし、刺激が強すぎるものは避け、心地よいと感じる範囲で行ってください。
SNSやニュースで不安をあおる情報に触れすぎるのも避けたいところです。情報収集は大切ですが、必要以上に調べすぎると逆にストレスになることもあります。信頼できる医療機関や専門家からの情報を中心に、冷静に向き合う姿勢が大切です。
病院での治療と並行して、鍼灸治療を取り入れることで回復をサポートできる可能性があります。鍼灸は内耳の血流を改善し、自律神経を整える作用があるため、突発性難聴の症状緩和に適しています。特に首や肩の緊張をほぐすことで、内耳への血流が促進されることが期待できます。
当院では突発性難聴の患者さまに対して、耳周辺のツボだけでなく全身のバランスを整える施術を行っています。顎関節の調整や首肩こりの解消を通じて、内耳への血流を根本から改善していきます。安静を保ちながら鍼灸治療を受けることで、より効果的な回復が見込めるのです。
治療開始が早いほど効果が高いため、発症から1週間以内に鍼灸を始められると理想的です。1か月以内であれば改善の可能性は十分にあります。週2~3回の施術で血流を継続的に改善し、内耳の細胞が回復しやすい環境を整えていきます。聴力検査のデータを参考にしながら、一人一人に合わせた治療計画を立てていきます。
突発性難聴と診断されたとき、多くの方が「このまま聞こえなくなるのでは」という不安に襲われます。しかし、早期に適切な治療と安静を守ることで、聴力が回復する可能性は十分にあります。焦る気持ちもあるでしょうが、今は自分の体をいたわる時間だと考えてください。
仕事や家事、育児を休むことに罪悪感を感じる方もいるかもしれません。けれど、あなたの健康が何よりも大切であり、それが周りの人にとっても一番の安心材料なのです。今は治療に専念し、しっかり体を休めることが未来のあなた自身と家族のためになります。
病院での治療だけでなく、鍼灸などの補完療法も視野に入れながら、多角的にアプローチすることで回復への道が開けることもあります。一人で悩まず、信頼できる医療者や専門家に相談しながら、前向きに治療に取り組んでいきましょう。当院ではあなたの不安に寄り添い、回復への最善の道を一緒に考えていきます。どんな小さな疑問でも構いませんので、いつでもお気軽にご相談ください。

