
院長:武智お気軽にご相談ください!
こんにちは、たけち鍼灸整体院・名古屋名東院のたけちです。ある朝目が覚めたとき、片方の耳が急に聞こえにくくなっていたらどうでしょうか。耳鳴りも同時に起きて、電話の声が聞き取りにくくて仕事に集中できない。そんな不安を感じている方から、突発性難聴に関するご相談を数多くいただきます。今回は突発性難聴がどのように診断されるのか、検査の内容や診断基準について詳しくお伝えしていきます。
病院を受診する前に「自分の症状が本当に突発性難聴なのか」「どんな検査を受けることになるのか」と心配になる方も多いでしょう。事前に知識を持っておくことで、受診時の不安が少しでも軽くなればと思います。


診断までの流れを知っておくと、受診時の心の準備ができて安心ですよ
突発性難聴の診断は、まず患者さんからの詳しい問診から始まります。いつから症状が出たのか、どちらの耳に起きたのか、めまいや耳鳴りを伴うのか、過去に同じような症状があったかなどを細かく確認していきます。症状が出た時の状況や、発症までの体調の変化も重要な情報になります。仕事のストレスや睡眠不足、風邪をひいた後などの背景があれば、それも診断の手がかりとなるのです。
問診の後には聴力検査が行われます。これは突発性難聴の診断において最も重要な検査で、純音聴力検査と呼ばれるものです。防音室の中で、ヘッドホンから聞こえてくるさまざまな高さの音に反応してボタンを押す形式の検査になります。この検査により、どの周波数でどの程度聴力が低下しているのかが数値として明確になります。診断基準として、3つ以上の連続した周波数で30デシベル以上の聴力低下があることが条件とされています。
耳鼻咽喉科では、耳鏡を使った視診も欠かせません。外耳道や鼓膜の状態を直接観察することで、中耳炎や耳垢による詰まりなど、他の原因を除外していきます。突発性難聴は原因不明とされる病気ですから、他の病気の可能性を一つひとつ消していく作業が診断には不可欠です。
聴力検査以外にも、いくつかの検査が組み合わされることがあります。ティンパノメトリー検査では、鼓膜の動きや中耳の圧力を調べることで、中耳に問題がないかを確認します。語音明瞭度検査では、言葉の聞き取りやすさを測定し、実生活での聞こえ方を評価します。
めまいを伴う場合には、平衡機能検査も行われます。眼振検査や重心動揺検査などを通じて、内耳の前庭機能に異常がないかを調べるのです。これらの検査結果を総合的に判断することで、メニエール病や前庭神経炎といった類似疾患との鑑別が可能になります。
血液検査も重要です。ウイルス感染や自己免疫疾患、糖尿病などの基礎疾患が背景にないかを調べます。炎症反応を示す数値が高ければ、ウイルス性の内耳炎の可能性も考えられます。こうした全身状態の把握が、治療方針を立てる上でも役立つのです。
聴神経腫瘍や脳梗塞など、より重篤な病気を除外するために、MRI検査やCT検査が必要になるケースもあります。特に聴力低下が高度である場合や、めまいが強い場合、顔面神経麻痺を伴う場合などには、画像検査が推奨されます。これらの検査により、内耳や脳の構造に異常がないかを詳しく確認できるため、安心して治療に進むことができます。
MRI検査では造影剤を使用することもあり、内耳や聴神経の炎症の程度を可視化することが可能です。検査には時間がかかりますが、診断精度を高めるためには欠かせない手段となっています。
突発性難聴と似た症状を示す病気はいくつもあります。メニエール病では回転性のめまいを繰り返し、難聴も変動することが特徴です。外リンパ瘻は頭部外傷や激しい運動の後に発症しやすく、聴神経腫瘍では徐々に進行する難聴が見られます。急性低音障害型感音難聴は若い女性に多く、低音域のみの聴力低下が特徴的です。
こうした類似疾患を一つずつ除外していくプロセスが、突発性難聴の診断においては極めて重要になります。診断基準を満たしているかどうかだけでなく、他の病気の可能性がないことを確認することで、初めて確定診断に至るのです。
診断が確定したら、できるだけ早く治療を開始することが推奨されます。発症から48時間以内、遅くとも2週間以内に治療を始めることが、聴力回復の可能性を高めると言われています。病院では主にステロイド治療が行われ、内服や点滴、場合によっては鼓室内注射が選択されます。
治療効果を確認するために、定期的に聴力検査を繰り返します。聴力の改善度合いを客観的に評価しながら、治療方針を調整していくのです。治療期間は人によって異なりますが、早期の適切な治療開始が何よりも大切です。
病院での治療と並行して、鍼灸治療を受ける方も増えています。当院では突発性難聴に対して、内耳への血流改善を目的とした施術を行っています。耳周辺や首、肩のツボに鍼を施すことで、内耳に必要な酸素や栄養を届けるルートを整えていきます。顎関節の調整も重要で、顎の動きが内耳の血流に影響を与えることが知られています。
オージオグラムと呼ばれる聴力検査の結果を参考にしながら、客観的なデータで改善度を確認していきます。発症から1ヶ月以内であれば改善の見込みがあり、1週間以内に施術を開始できればさらに理想的です。週に2~3回の通院が基本で、治療期間は1~3ヶ月を目安としています。
当院では国家資格を持つ院長が初回から最後まで一貫して担当します。5種類の独自検査で身体の状態を把握し、一人ひとりに合わせた治療計画を立てていきます。病院では耳は耳鼻科、顎は口腔外科と別々に診るため、全身のつながりが見逃されがちです。鍼灸治療では全身のバランスを整えることで、根本的な改善を目指します。
突発性難聴が疑われる症状が出たら、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。自己判断で様子を見ていると、治療の開始が遅れて回復が難しくなることがあります。受診時には、いつから症状が始まったか、どのような状況で発症したか、現在服用している薬があるかなどを正確に伝えることが大切です。
過去の病歴や家族歴も診断の参考になりますので、わかる範囲で医師に伝えましょう。検査結果の説明を受けたら、わからないことがあれば遠慮せず質問してください。自分の病状を理解することが、治療への前向きな気持ちにつながります。
突発性難聴の診断は、問診と聴力検査を中心に、さまざまな検査を組み合わせて行われます。他の病気との鑑別も慎重に行われ、確定診断までには時間がかかることもあります。ですが、早期の診断と治療開始が聴力回復の鍵となりますので、症状に気づいたらすぐに専門医を受診することが何よりも重要です。
診断を受けた後も、病院での治療に加えて鍼灸などの補完的なアプローチを取り入れることで、改善の可能性を高めることができます。一人で不安を抱え込まず、専門家のサポートを受けながら治療を進めていきましょう。どんな小さな疑問でも構いませんので、いつでもお気軽にご相談ください。あなたの聴力が少しでも良い方向へ向かうよう、全力でサポートさせていただきます。

