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鼓室内ステロイド注射で聴力は回復する?

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こんにちは、たけち鍼灸整体院・名古屋名東院のたけちです。突然片方の耳が聞こえなくなって病院に駆け込み、ステロイドの点滴や内服治療を受けたけれど思うように回復しない。そんなとき医師から「鼓室内注射をしてみましょう」と提案されて、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

鼓膜に直接針を刺してステロイドを注入すると聞いて、痛みはどうなのか、本当に効果があるのか、費用はいくらかかるのか、さまざまな不安が頭をよぎりますよね。今日は突発性難聴における鼓室内ステロイド注射について、患者さんが本当に知りたい情報をお伝えしていきます。

院長:武智

鼓室内注射は救済治療として選択されることが多いですが、効果や適応については正しく理解しておくことが大切です

目次

鼓室内ステロイド注射とは何か

鼓室内ステロイド注射は、鼓膜を通して中耳の空間に直接ステロイド薬を注入する治療法です。内服や点滴による全身投与とは異なり、内耳に近い部位へ高濃度のステロイドを届けることができるため、難治性の突発性難聴に対する追加治療として注目されています。

使用される薬剤は主にデキサメタゾンという合成ステロイドで、これを鼓膜に細い針を刺して中耳腔内に注入します。注入後は薬液が内耳へ浸透していくよう、治療を受けた側を上にして20分から30分程度安静を保つ必要があります。この方法により、全身への副作用を最小限に抑えながら、内耳へ直接作用させることが可能になるのです。

どのような場合に選択されるのか

鼓室内注射が選択されるケースは大きく分けて二つあります。ひとつは初期治療として行われた全身ステロイド療法で十分な効果が得られなかった場合の追加治療、いわゆる救済治療としての位置づけです。点滴や内服で一週間から二週間治療を続けても聴力の改善が見られない、あるいは改善が頭打ちになった状態で、さらなる回復を目指して実施されます。

もうひとつは、糖尿病や高血圧、胃潰瘍などの持病があり全身ステロイド投与が難しい方、あるいは妊娠中の方など、全身投与のリスクが高い場合の代替治療としての使用です。こうした患者さんにとって、局所的にステロイドを投与できる鼓室内注射は貴重な選択肢となります。

実際の治療効果はどの程度なのか

鼓室内ステロイド注射の効果については、さまざまな研究報告があります。救済治療として使用した場合の聴力改善率は、研究によって多少のばらつきはあるものの、完全回復が約20%から40%、著明回復が約15%から20%とされています。つまり、全く効果がない方もいれば、劇的に改善する方もいるという現実があるのです。

初期治療として全身ステロイド療法と併用した場合は、より高い改善率が報告されています。ただし、発症からの経過時間が大きく影響するため、発症後早期に治療を開始できた場合ほど効果が期待できます。逆に発症から一ヶ月以上経過した陳旧例では、鼓室内注射を行っても聴力改善が得られにくいことが知られています。

効果が出るまでの期間と回数

鼓室内注射は通常、週に一回から二回のペースで行われます。一回の注射で効果が現れる方もいれば、複数回の注射を重ねることで徐々に改善していく方もいます。多くの場合、三回から五回程度の施術が行われ、その間に聴力検査を実施しながら効果を判定していきます。

効果判定には通常、一週間から二週間程度の期間を要します。この期間中に聴力の改善傾向が見られれば治療を継続し、改善が見られない場合は他の治療法を検討することになります。焦る気持ちは分かりますが、効果が現れるまでには一定の時間が必要だということを理解しておくことが大切です。

施術時の痛みと実際の流れ

多くの患者さんが最も心配されるのが、施術時の痛みについてです。鼓膜に針を刺すと聞くと、想像するだけで恐ろしく感じる方もいらっしゃるでしょう。実際のところ、鼓膜への注射は表面麻酔を使用することで痛みをかなり軽減できます。

施術前に耳の中に麻酔液を浸した綿を入れて10分から15分程度待ち、鼓膜の感覚を鈍らせてから注射を行います。この麻酔が効いている状態であれば、針を刺す瞬間に多少の違和感や圧迫感はあるものの、激痛を感じることは少ないとされています。ただし痛みの感じ方には個人差があり、中には「思ったより痛かった」という感想を持たれる方もいらっしゃいます。

注射後の注意点

注射後は薬液が内耳へ浸透しやすくするため、注射した側の耳を上にして横になり、20分から30分程度安静を保ちます。この時間が治療効果を左右する重要な時間となりますので、動かずにじっとしていることが求められます。

帰宅後も激しい運動は避け、できるだけ安静に過ごすことが推奨されます。注射後数時間は耳の詰まり感や一時的な聴力低下を感じることがありますが、多くの場合は時間とともに改善していきます。ただし、激しい痛みや発熱、めまいの悪化などがあれば、すぐに医療機関に連絡することが必要です。

費用と保険適用について

鼓室内ステロイド注射は保険適用の治療となっており、3割負担の場合、一回あたりの費用は数千円程度です。初診料や再診料、聴力検査の費用なども含めると、一回の通院で5000円から8000円程度が目安となります。

複数回の治療が必要となる場合、トータルでの費用負担は気になるところです。週に一回から二回のペースで一ヶ月程度通院すると仮定すると、総額で3万円から5万円程度の自己負担が発生する可能性があります。高額療養費制度の対象にもなりますので、医療費が高額になる場合は制度の利用を検討してみてください。

副作用とリスクについて知っておくべきこと

鼓室内注射の大きなメリットは、全身投与と比較して副作用が少ないという点です。ステロイドを局所的に投与するため、全身性の副作用である血糖値の上昇、血圧の上昇、胃腸障害、不眠などのリスクが大幅に軽減されます。

ただし、局所的な副作用のリスクはゼロではありません。最も注意すべきは鼓膜穿孔、つまり注射によって開いた鼓膜の穴が塞がらなくなることです。多くの場合は自然に閉鎖しますが、まれに穿孔が残存してしまうケースがあります。また、注射時の刺激によって一時的にめまいが悪化したり、耳鳴りが強くなったりすることもあります。

感染症のリスク

鼓膜に針を刺すという処置である以上、細菌感染のリスクもわずかながら存在します。中耳炎を引き起こす可能性があるため、施術は清潔な環境で行われ、必要に応じて抗生剤が処方されることもあります。施術後に耳の痛みや発熱、耳だれなどの症状が現れた場合は、感染の可能性を考慮して早急に医療機関を受診する必要があります。

効果が得られなかった場合の選択肢

鼓室内注射を複数回行っても聴力の改善が見られない場合、西洋医学的な治療選択肢は限られてきます。この段階で「もう打つ手がない」と言われてしまうケースも少なくありません。しかし、諦める必要はありません。

実は突発性難聴の背景には、内耳への血流不足や自律神経の乱れ、首肩の筋緊張、顎関節の問題など、複合的な要因が関与していることが多いのです。こうした全身的な問題に対しては、鍼灸治療が有効な選択肢となり得ます。

鍼灸治療が突発性難聴に果たす役割

当院では突発性難聴に対して、内耳への血流改善を目的とした鍼灸治療を行っています。耳周辺のツボだけでなく、全身のバランスを整えることで自律神経を調整し、内耳への血液循環を促進させていきます。特に首や肩の筋緊張をほぐすこと、顎関節の動きを改善することは、内耳の環境を整えるうえで非常に重要です。

実際に、病院での治療と並行して鍼灸治療を受けられた患者さんの中には、ステロイド治療の副作用が軽減されたと感じる方や、聴力の回復が促進されたと実感される方もいらっしゃいます。発症から一ヶ月以内であれば改善の可能性は十分にありますし、早ければ早いほど効果が期待できます。

治療を受けるタイミングが最も重要

突発性難聴において最も大切なのは、発症から治療開始までの時間です。理想的には発症後48時間以内、遅くとも一週間以内に治療を開始することが推奨されています。鼓室内注射についても同様で、早期に開始するほど効果が高まります。

「様子を見よう」と数日放置してしまうことで、回復のチャンスを逃してしまうケースが後を絶ちません。突然の難聴を自覚したら、すぐに耳鼻咽喉科を受診することが何よりも重要です。そして病院での治療と並行して、鍼灸などの補完療法を早期に取り入れることも、回復への可能性を広げる選択肢となります。

まとめ

鼓室内ステロイド注射は、突発性難聴に対する有効な治療選択肢のひとつです。全身投与で効果が不十分だった場合の救済治療として、あるいは全身投与が難しい方への代替治療として、一定の効果が期待できます。ただし、すべての方に劇的な効果があるわけではなく、発症からの経過時間や個人差によって結果は大きく異なります。

大切なのは、ひとつの治療法だけにこだわらず、多角的なアプローチを検討することです。西洋医学的な治療で改善が見られない場合でも、鍼灸治療によって内耳への血流を改善し、身体全体のバランスを整えることで回復の可能性は残されています。

突発性難聴は時間との勝負です。一人で悩んで時間を浪費するのではなく、早めに専門家に相談し、できる限りの治療を尽くすことが何より大切です。当院では突発性難聴の豊富な臨床経験をもとに、一人ひとりの状態に合わせた施術を提供しています。病院での治療と並行しての鍼灸治療も可能ですので、お困りの際はいつでもご相談ください。


院長:武智

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