
院長:武智お気軽にご相談ください!
こんにちは、たけち鍼灸整体院・名古屋名東院のたけちです。突然片方の耳が聞こえなくなって病院を受診し、ステロイドの点滴や内服治療を受けたのに、思ったように聴力が戻らない。そんな不安を抱えている方から、最近とても多くのご相談をいただきます。
「このまま聞こえないままなのか」「もう治らないと言われたけれど、本当にできることは何もないのか」と、毎日が不安でいっぱいになっていませんか。突発性難聴は早期治療が大切だと言われているからこそ、標準治療で効果が出なかったときの焦りや絶望感は計り知れないものがあります。
でも、諦めるのはまだ早いかもしれません。今回は薬物治療で十分な改善が見られなかった方に向けて、次にどんな選択肢があるのか、どう向き合っていけばいいのかを、臨床経験をもとにお伝えしていきます。


標準治療で改善しなくても、体には回復する力が残っています。その力を引き出す方法を一緒に考えていきましょう
突発性難聴の標準治療では、ステロイドを中心とした薬物療法が行われます。ステロイドには炎症を抑え、内耳の腫れを軽減させる作用があるため、多くの患者さんで一定の効果が期待できるのです。しかし実際には、治療を受けた方の約3分の1は聴力がほとんど改善しないという現実があります。
なぜ同じ治療を受けても、回復する人としない人がいるのでしょうか。それは突発性難聴という病気そのものが、単一の原因ではなく複数の要因が複雑に絡み合って起こるものだからです。ウイルス感染、血流障害、ストレス、自己免疫反応、基礎疾患の影響など、どの要因がどれだけ関与しているかは人それぞれ異なります。
薬物治療は炎症や血流改善にアプローチしますが、それだけでは届かない部分もあるのです。たとえば首や肩周辺の筋肉の緊張による血流不足、顎関節の問題、自律神経の乱れといった体全体のバランスの崩れが背景にある場合、薬だけでは根本的な改善が難しいことがあります。
標準的なステロイド治療で効果が得られなかった場合でも、医療機関でできる追加治療がいくつか存在します。まず知っておいていただきたいのが、ステロイドの鼓室内注入療法です。これは鼓膜の奥にある中耳腔に直接ステロイドを注入する方法で、内服や点滴よりも高濃度の薬剤を患部に届けることができます。
発症から時間が経っている場合や、全身投与で効果がなかった場合にも試みられることがあります。また高圧酸素療法という選択肢もあり、これは高い気圧の環境下で酸素を吸入することで、内耳への酸素供給を増やし血流を改善させる治療法です。設備のある医療機関は限られていますが、薬物療法と併用されることもあります。
ただしこれらの追加治療も、すべての方に効果があるわけではありません。発症からの時間、難聴の程度、めまいの有無、糖尿病などの基礎疾患の有無などによって、予後は大きく変わってきます。医師とよく相談しながら、自分に合った治療を選択していくことが大切です。
西洋医学的な治療で十分な改善が見られなかった方の中には、鍼灸治療を選択される方も少なくありません。当院にも「病院で治らないと言われたけれど、何かできることはないか」とご相談に来られる患者さんが数多くいらっしゃいます。
鍼灸治療では、内耳への血流改善を中心に体全体のバランスを整えていきます。突発性難聴では内耳の血流不足が大きな問題となりますが、その血流不足を引き起こしている要因は、首や肩の筋肉の緊張、顎関節の動きの制限、自律神経の乱れなど、全身に及んでいることがほとんどです。
耳周辺だけでなく、首や肩の筋肉を緩めることで内耳に向かう血管への圧迫を軽減し、顎関節を調整することで内耳周辺の血流を促進させます。さらに自律神経のバランスを整えることで、血管の収縮と拡張を正常に戻し、安定した血流を取り戻していくのです。
特に発症から1ヶ月以内であれば改善の見込みは十分にあります。できれば1週間以内に治療を開始できれば理想的ですが、数週間経過していても諦める必要はありません。週に2〜3回の集中的な施術を行うことで、仮死状態だった内耳の細胞に血流と栄養を届け、回復を促していきます。
「病院の治療と鍼灸、どちらを選べばいいのか」と迷われる方もいらっしゃいますが、実は両方を併用することで相乗効果が期待できるケースも多いのです。病院での薬物治療は炎症を抑える力が強く、鍼灸治療は血流改善と体全体のバランス調整に優れています。
当院でも耳鼻科での治療を継続しながら、鍼灸施術を受けられる患者さんがたくさんいらっしゃいます。ステロイドの鼓室内注入と鍼灸治療を並行して行うことで、驚くほど聴力が回復したという声もいただいています。また鍼灸施術を受けることで、ステロイドの副作用が軽減されたと感じる方もいらっしゃるのです。
大切なのは、どちらか一方だけに頼るのではなく、それぞれのアプローチの良さを活かしながら、自分の体に合った方法を見つけていくことです。医師に鍼灸治療を併用したいと相談することも、決して失礼なことではありません。むしろ積極的に治療に取り組む姿勢として、理解を示してくださる医師も増えています。
治療を尽くしても、残念ながら聴力が十分に回復しないこともあります。そのときに大切なのは、今ある聴力で快適に生活する方法を考えることです。補聴器の使用は、聴力が固定してしまった場合の有効な選択肢のひとつです。
「補聴器を使うのは抵抗がある」と感じる方も多いのですが、最近の補聴器は小型で目立ちにくく、性能も格段に向上しています。片耳だけの難聴であっても、補聴器を使うことで会話や仕事での聞き取りが楽になり、生活の質が大きく改善することがあります。
また職場や家族に自分の状態を伝えておくことも重要です。聞こえにくいことを隠そうとすると、かえってストレスが溜まり、コミュニケーションの誤解も生まれやすくなります。「左耳が聞こえにくいので、右側から話しかけてもらえると助かります」と伝えるだけでも、周囲の理解と配慮が得られます。
突発性難聴は耳だけの問題ではありません。当院での長年の臨床経験から断言できるのは、突発性難聴を抱えている方の多くは、首こり、肩こり、顎の違和感、睡眠不足、ストレスなど、複数の問題を同時に抱えているということです。
耳は耳鼻科、首は整形外科、顎は口腔外科と、それぞれ別々の診療科で診るため、これらの関連性に気づきにくいのです。しかし体は全てつながっています。顎の動きが悪ければ首の筋肉が緊張し、首が緊張すれば内耳への血流が滞ります。自律神経が乱れれば血管の調節がうまくいかなくなり、内耳の機能にも影響が出るのです。
だからこそ当院では、耳周辺だけでなく全身を診て、体全体のバランスを整えることを重視しています。姿勢分析や関節可動域検査、東洋医学的な検査を組み合わせて、今のあなたの体がどんな状態にあるのかを詳しく調べていきます。その上で、あなたに最適な施術計画を立てていくのです。
治療を進めていく上で大切にしているのが、客観的なデータによる評価です。当院では聴力検査のデータがあれば、それを参考にしながら症状の変化を追っていきます。数値で確認することで、わずかな改善も見逃さず、治療の効果を患者さんと共有できるのです。
また施術ごとに体の状態をチェックし、筋肉の緊張度合いや関節の動き、自律神経のバランスなども確認していきます。こうした丁寧な検査と評価があるからこそ、一人ひとりに合わせた施術ができ、確実な改善につながっていくのです。
施術だけでなく、日常生活の過ごし方も回復には大きく影響します。睡眠不足や過労、栄養の偏り、ストレスの蓄積などは、内耳の血流を悪化させ回復を妨げる要因になります。規則正しい生活リズムを心がけ、十分な睡眠時間を確保することが基本です。
食事ではバランスの良い栄養を摂り、特に血流を改善するビタミンB群や、抗酸化作用のあるビタミンCやEを意識して取り入れてみてください。水分補給も忘れずに行い、体の巡りを良くすることが大切です。またストレスをため込まないよう、リラックスできる時間を意識的に作ることも回復への近道になります。
薬が効かなかったとき、多くの方は「もう治らない」と諦めかけてしまいます。でも実際には、そこから回復の道が開ける方もたくさんいらっしゃるのです。大切なのは、諦めずに次の一歩を踏み出すこと。そして一人で抱え込まず、専門家に相談することです。
突発性難聴は時間との勝負でもあります。発症から早ければ早いほど改善の可能性は高くなりますが、数週間経過していても決して遅すぎることはありません。今からでもできることはあります。体には本来、治ろうとする力が備わっています。その力を引き出し、最大限に活かすためのお手伝いをさせていただきたいのです。
当院には突発性難聴で悩まれた方の改善事例が数多くあります。病院で改善しなかった方、発症から時間が経ってしまった方、耳鳴りやめまいも併発している方など、さまざまなケースに対応してきました。一人ひとりの状態に合わせて、最適な施術プランをご提案いたします。
「まだ間に合うのか」「自分の場合はどうなのか」と不安に思われている方は、まずは一度ご相談ください。検査結果をお持ちであればぜひご持参ください。あなたの今の状態を詳しくお聞きし、これからできることを一緒に考えていきましょう。どんな小さな疑問や不安でも構いません。一人で悩まず、いつでもお気軽にご連絡いただければと思います。

