
院長:武智お気軽にご相談ください!
こんにちは、たけち鍼灸整体院・名古屋名東院のたけちです。朝起きたら突然片耳が聞こえなくなっていた、電話の声が片側だけ聞き取れない、こんな経験をされた方は本当に不安な気持ちでいっぱいだと思います。私のもとにも毎週のように、突然の聴力低下に戸惑いながら来院される患者さまがいらっしゃいます。
今回は突発性難聴でお困りの方に向けて、発症直後から取り組むべき具体的な対処法と、回復を早めるために知っておいていただきたいポイントをお伝えします。この記事が、今まさに不安を抱えている方の力になれば幸いです。


突発性難聴は時間との勝負です。この記事で正しい知識を身につけて、一日も早い回復を目指しましょう
突発性難聴の治療において最も重要なのは、発症からどれだけ早く適切な処置を開始できるかという点です。医学的には発症後48時間以内、遅くとも1週間以内に治療を始めることが理想とされています。なぜこれほどまでに時間が重要なのでしょうか。
内耳の有毛細胞は非常にデリケートな組織で、血流不足や炎症によってダメージを受けると、時間の経過とともに不可逆的な変化を起こしてしまいます。発症直後であれば仮死状態だった細胞も、適切な治療によって機能を取り戻せる可能性がありますが、時間が経過するとその細胞が完全に死滅してしまい、回復が極めて困難になるのです。
実際に私が診てきた患者さまの中でも、発症から1週間以内に治療を開始した方と、2週間以上経過してから来院された方では、明らかに回復の程度に差が見られます。ですから、もし今この記事を読んでいるあなたが突然の聴力低下を感じているなら、すぐに専門医を受診してください。
突発性難聴の治療は、まず耳鼻咽喉科での診察と検査から始まります。聴力検査によって難聴の程度を確認し、MRI検査で他の疾患との鑑別を行うのが一般的な流れです。
現在の医療現場では、ステロイド薬による治療が最も標準的なアプローチとなっています。ステロイドには強力な抗炎症作用があり、内耳の炎症を抑えて血流を改善する効果が期待できます。治療方法としては、点滴による全身投与、内服薬、そして鼓室内注入という耳の中に直接薬液を注入する方法があります。
症状の程度によっては入院してステロイド点滴治療を受けることもあります。入院期間は通常1週間から10日程度で、集中的に治療を行うことで回復率を高めることができます。ただし、ステロイド治療には副作用のリスクもあるため、糖尿病や高血圧などの基礎疾患がある方は、医師と十分に相談する必要があります。
ステロイドと併用して、内耳への血流を改善する薬剤が処方されることも多いです。循環改善薬やビタミンB12製剤などが用いられ、損傷を受けた神経の修復をサポートします。
病院での治療と並行して、日常生活の中で取り組める対策があります。これらは決して代替療法ではなく、医療機関での治療効果を最大限に引き出すための補完的なアプローチです。
発症直後は何よりも安静が大切です。仕事や家事を無理に続けることは、回復を遅らせる原因になります。特に発症から1週間は、できる限り身体を休めることを最優先にしてください。睡眠時間は最低でも7時間以上確保し、昼間も疲れを感じたら横になって休むことをおすすめします。
突発性難聴の発症には、ストレスが深く関係していることが多くの研究で指摘されています。仕事のプレッシャーや人間関係の悩み、家庭内の問題など、心理的な負担が自律神経のバランスを乱し、内耳への血流を悪化させるのです。治療期間中は、可能な限りストレス源から距離を置き、リラックスできる環境を作ることが重要です。
治療中は激しい運動を控えてください。血圧が急激に上昇するような運動は、デリケートな状態にある内耳に悪影響を及ぼす可能性があります。また、大音量の音楽やイヤホンの使用も、さらなる聴覚ダメージを引き起こすリスクがあるため避けましょう。
意外に思われるかもしれませんが、首や肩の筋肉の緊張は内耳への血流に大きな影響を与えます。特にデスクワークで長時間同じ姿勢を続けている方は、首の筋肉が硬くなっていることが多く、それが内耳へ向かう血管を圧迫してしまうのです。ゆっくりとした首の回旋運動や、肩を上下に動かすストレッチを1日数回行うだけでも効果があります。
神経組織の修復にはビタミンB群、特にB12が重要な役割を果たします。また、血流改善のためには青魚に含まれるDHAやEPAも効果的です。アルコールやカフェインの過剰摂取は血管を収縮させる可能性があるため、治療期間中は控えめにすることをおすすめします。
ステロイド治療を受けても十分な回復が得られないケースは、残念ながら一定数存在します。そのような場合、鍼灸治療という選択肢があることを知っておいてください。
鍼灸治療の最大の特徴は、内耳への血流を直接的に改善できる点にあります。耳周辺や首、肩の特定のツボに鍼を施すことで、凝り固まった筋肉をゆるめ、血管の圧迫を解除します。さらに、鍼刺激は自律神経のバランスを整える作用があり、ストレスによって乱れた身体の調整機能を回復させることができます。
当院では、突発性難聴の患者さまに対して週2〜3回の施術を行っています。発症から1ヶ月以内であれば改善の可能性は十分にあり、早い方では5回程度の施術で聴力検査の数値に変化が現れ始めます。実際に、病院でのステロイド治療と鍼灸を併用することで、相乗効果によって回復が加速したという患者さまも少なくありません。
あまり知られていませんが、顎関節の動きと内耳の機能には密接な関係があります。顎関節に問題がある方は、突発性難聴を発症しやすい傾向にあるのです。病院では耳は耳鼻科、顎は歯科口腔外科と別々に診察されるため、この関連性に気づかれないことが多いのですが、全身を診る鍼灸治療では顎の調整も含めたアプローチが可能です。
突発性難聴の予後は個人差が大きく、完全に聴力が回復する方もいれば、ある程度の難聴や耳鳴りが残る方もいらっしゃいます。統計的には、約3分の1の方が完全回復、3分の1が部分回復、残りの3分の1がほとんど改善しないとされています。
もし聴力が完全には戻らなかった場合でも、補聴器の使用や生活の工夫によって、日常生活の質を保つことは十分に可能です。また、耳鳴りや耳閉感といった後遺症に対しても、鍼灸治療によって軽減できるケースがあります。重要なのは、結果を受け入れながらも、できる限りのことを試してみるという前向きな姿勢です。
突発性難聴の再発は比較的まれですが、ゼロではありません。一度発症した方は、同じ耳や反対側の耳に再び症状が出るリスクがあるため、予防的な生活習慣を心がけることが大切です。
日常的に気をつけたいのは、慢性的なストレスの蓄積を避けることです。仕事の量を調整したり、趣味の時間を確保したり、定期的に休息を取るなど、心と身体に余裕を持たせることが予防につながります。また、睡眠不足や不規則な生活リズムも自律神経の乱れを招くため、規則正しい生活を維持することも重要です。
定期的な運動習慣も血流改善に効果的です。激しい運動ではなく、ウォーキングやヨガなど、適度な有酸素運動を継続することで、全身の血液循環が良好に保たれます。
突発性難聴の治し方について、発症直後の対応から治療方法、日常でできるケアまで詳しくお伝えしてきました。最も大切なのは、発症後できるだけ早く専門医を受診することです。48時間以内、遅くとも1週間以内に治療を開始できれば、回復の可能性は大きく高まります。
病院での標準治療であるステロイド療法を基本としながら、生活習慣の改善や十分な休養、そして必要に応じて鍼灸治療などの補完的アプローチを組み合わせることで、回復の確率をさらに上げることができます。私自身、18年以上にわたって突発性難聴の患者さまと向き合ってきましたが、諦めずに治療を続けることで改善された方を数多く見てきました。
もしあなたが今、突然の聴力低下に不安を感じているなら、決して一人で抱え込まないでください。適切な治療と生活改善によって、回復への道は必ず開けます。病院での治療で十分な効果が得られなかった方も、まだできることはあります。いつでもお気軽にご相談ください。あなたの聴力回復のために、私たちは全力でサポートいたします。

