
院長:武智お気軽にご相談ください!
こんにちは、たけち鍼灸整体院・名古屋名東院のたけちです。ある日突然、片方の耳が聞こえにくくなって驚いたり、不安でスマホ検索を繰り返してはいないでしょうか。「もしかして突発性の耳の病気かも」と感じて、このページにたどり着かれた方も多いと思います。
今回は、そんなあなたに向けて、突発性難聴とはどんな病気なのか、なぜ早期対応が大切なのか、そして正しい知識を持って治療に専念するためのポイントを、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。


突発性の難聴は不安になって当然の症状だからこそ、正しい情報を知り、焦らず治療に集中できる環境を一緒に整えていきましょう
突発性の難聴は、その名の通り「前触れなく、急に片方の耳が聞こえにくくなる」のが大きな特徴です。前日は普通に聞こえていたのに、朝起きたら片耳だけ音がこもっている、電話の声が聞き取りづらい、という形で気づくことが多いです。
国内では毎年かなりの人数が発症するといわれていて、決して珍しい病気ではありません。その一方で、発症した本人にとっては人生が一変したようなショックがあり、「このまま治らないのでは」と強い不安に襲われることも珍しくありません。
耳の奥には「内耳」という、音やバランスを感じ取る大事な器官があります。この部分の働きが何らかの理由で障害されることで、急激な聴力低下や耳鳴り、耳の詰まった感じ、めまいなどが起こると考えられています。
症状の中心にあるのは、片側の急な聴力低下です。会話のときに相手の声が聞き取りづらくなり、聞き返しが増えたり、電話がほとんど聞こえなくなったりすることがあります。音が歪んで聞こえる、音の方向が分かりにくいと感じる方もいます。
同時に、耳鳴りが強く出るケースも多く、「ジー」「キーン」「ピー」といった不快な音が、静かなときほど気になってしまいます。常に音が鳴っている感覚は、集中力を奪い、仕事中や会議中にもストレスになります。
さらに、めまいやふらつきを伴う場合もあります。天井がぐるぐる回るような回転性のめまいから、ふわふわするような軽いめまいまで、その強さは人によってさまざまです。症状が強いと、一人で立ち上がるのが怖くなるほどつらいこともあります。
こうした症状は、仕事や家事、子育てにも大きな影響を与えます。聞き間違いが増えたり、会議で内容を聞き逃したりすることで、周囲に迷惑をかけてしまうのではないかと気持ちが沈んでしまう方も少なくありません。
突発性の難聴は、現在の医学でも「これが絶対の原因」というものがはっきりしていない病気です。いくつか有力な説があり、実際にはそれらが複雑に絡み合って起こっていると考えられています。
特に注目されているのが、内耳への血流が急に悪くなるパターンです。内耳はとてもデリケートな器官で、わずかな循環の乱れでも機能が落ちてしまうことがあります。首や肩周りの筋肉がガチガチに固まると、周囲の血管を圧迫し、内耳に十分な血液が届きにくくなることがあります。
デスクワークで長時間同じ姿勢が続いたり、スマホやパソコンを見続ける生活が続いていると、首から肩にかけての負担は想像以上に大きいものです。この慢性的な緊張が、ある日「限界」を超えたときに、耳の症状として表に出るケースも考えられます。
もう一つ大きな要因として、過度なストレスや慢性的な疲労、自律神経の乱れが挙げられます。仕事や家庭のことを同時に抱え、常に頭がフル稼働しているような生活が続くと、体の「オン」と「オフ」の切り替えがうまくいかなくなります。
自律神経は血管の収縮・拡張をコントロールしているため、そのバランスが崩れると、内耳を含めた全身の血流が不安定になります。睡眠時間が短い、寝つきが悪い、途中で何度も目が覚めるといった状態が続いている方は、特に注意が必要です。
風邪をひいた後や体調を崩した後に発症するケースもあり、ウイルス感染が関わっているのではないかという説もあります。また、体の免疫システムが自分自身の内耳を攻撃してしまう「自己免疫」の関与や、糖尿病・高血圧といった生活習慣病が背景にあることも指摘されています。
このように、原因は一人ひとり違い、単純に「これだけが悪い」と言い切れない場合がほとんどです。だからこそ、表面に出ている耳の症状だけでなく、生活習慣や体全体の状態を丁寧に見ていくことが大切になってきます。
突発性の難聴は、「時間との勝負」といわれることが多い病気です。発症から治療開始までの時間が短ければ短いほど、聴力が回復する可能性は高くなる傾向にあります。逆に、受診が遅れるほど、耳の中の細胞が傷ついたまま固定されてしまうリスクが高まります。
一般的には、発症からできれば数日以内、遅くとも2週間以内に耳鼻咽喉科での治療を始めることが、改善を目指す上での一つの目安とされています。朝起きたときに「なんだか変だな」と感じた段階で、放置せず早めに受診することがとても大切です。
一時的な耳詰まりや疲れのせいだと思って様子を見てしまうと、その間にも症状が進行してしまう場合があります。「少し様子を見ようかな」という気持ちが、後から大きな後悔につながることもあるので注意が必要です。
耳鼻咽喉科では、最初に聴力検査を行い、どのくらい聞こえが落ちているのか、どの周波数が聞き取りにくくなっているのかを調べます。その結果をもとに、医師が治療方針を決めてくれます。
治療の中心になるのは、ステロイド薬による炎症やむくみを抑える治療です。内服薬のほか、症状によっては点滴や耳の中に直接ステロイドを入れる方法が選ばれることもあります。また、内耳の血流を改善する薬やビタミン剤などが組み合わせて処方されることもあります。
症状が重い場合や、通院だけでは管理が難しい場合には、安静を保ちながら点滴治療を行うために入院をすすめられることもあります。入院中は、耳だけでなく全身の状態を整えながら、集中的に治療を受けることができます。
突発性の難聴になったとき、多くの方がまずスマホで「このまま治るのか」「後遺症は残るのか」といった情報を必死に調べます。インターネットにはたくさんの体験談や情報があふれていますが、その中には不安をあおるような内容も少なくありません。
ここで一番大切なのは、焦って情報をかき集めるよりも、信頼できる情報をもとに状況を理解し、いま出来る治療に集中することです。「絶対に治る」「必ずこうなる」といった極端な情報に振り回されてしまうと、かえってストレスが増え、自律神経のバランスも乱れてしまいます。
突発性の難聴は、早期に適切な治療を受ければしっかり改善していくケースも多い病気です。もちろん全員が完全に元の聴力に戻るとは限りませんが、「できることを早めに行ったかどうか」は、その後の経過に大きく関わってきます。
そのためにも、主治医からの説明をよく聞き、わからないことはその場で質問し、不安な点を一つずつ解消していくことが大切です。治療の方針が決まったら、「いまは治療に専念する時期なんだ」と気持ちを切り替えることが、心と体の両方にとってプラスに働きます。
病院での治療に加えて、「少しでも回復の可能性を高めたい」「耳鳴りやめまいも何とかしたい」と考えて、鍼灸や整体を検討される方も多くいらっしゃいます。当院にも、耳鼻科と併用しながら通院されている方が多く、実際にそれがプラスに働いていると感じるケースもあります。
鍼灸・整体の大きな役割は、内耳への血流をサポートし、自律神経のバランスを整え、首や肩・顎まわりの緊張をやわらげることです。耳だけを局所的に見るのではなく、全身の歪みや筋肉の状態、ストレス状態などをトータルで整えていくことで、回復しやすい土台を作っていきます。
また、顎関節や首の動きが悪くなっている方は、そこを整えることが耳の症状の改善につながるケースもあります。耳鼻科ではなかなかフォローしきれない部分を、別の角度から支えていけるのが、統合的なアプローチの強みだと考えています。
もちろん、病院での治療をやめてしまうのではなく、あくまで併用しながら進めていくことが大前提です。主治医の先生とも情報を共有しながら、あなたにとって最適な形を一緒に考えていくことが大切だと思っています。
突発性の難聴になった方の多くは、働き盛りの世代です。「仕事を休めない」「家のこともある」といった事情から、つい無理をしてしまう方も少なくありません。ただ、無理を押して動き続けることで、かえって回復が遅れてしまうこともあります。
このタイミングは、思い切って周囲に事情を伝え、仕事量や役割を一時的に調整してもらうことも大切です。耳の症状は外から見えにくいため、「元気そうに見えるのに」と誤解されやすいのですが、しっかり説明すれば理解してくれる方も多いはずです。
ご家族にも現状を伝え、家事や育児の分担を変えてもらったり、休める時間を確保したりすることが、結果的に回復を早めるサポートになります。我慢してしまうほど、体も心も追い詰められてしまうので、「助けを求める勇気」も治療の一部だと思ってみてください。
ここまでお読みいただき、もしかすると少し疲れてしまったかもしれません。それだけ、今の耳の症状や将来への不安が大きいということだと思います。突発性の難聴は、正しい知識を持って早期に対応し、いったん治療に専念する覚悟を決めることで、見えてくる景色が変わってくる病気です。
いま一番大切なのは、「なぜこうなったのか」を自分一人で抱え込んで責め続けることではなく、「これからどうしていくか」を一緒に考えていける場を持つことだと思っています。耳の症状だけでなく、生活や気持ちの面も含めてトータルで支えられるよう、日々臨床に向き合っています。
もし今、不安や疑問で頭がいっぱいになっているなら、一人で我慢しなくて大丈夫です。耳鼻科での治療を続けながら、鍼灸や整体など他の選択肢について相談してみたい方も、いつでも気軽にご相談ください。あなたが少しでも安心して治療に専念できるよう、専門家として、そして同じ人間として寄り添っていきたいと思っています。

