
院長:武智お気軽にご相談ください!
こんにちは、たけち鍼灸整体院・名古屋名東院のたけちです。朝起きたら片方の耳が聞こえにくくなっていた、電話の声が聞き取りづらくなった、そんな経験はありませんか?突然の出来事に不安を感じて、「これは治るのだろうか」「いつまでに病院へ行けばいいのか」と焦る気持ちはとてもよくわかります。今回は突発性難聴の回復率や治療開始のタイミング、そして治るために大切なことをお話しします。
突発性難聴は誰にでも起こりうる病気で、年間約2万~3万人が発症していると言われています。原因がわからず突然起こるため、多くの方が大きな不安を抱えています。でも、ここで知っておいていただきたいのは、適切なタイミングで治療を開始すれば回復の可能性があるということです。


「もう遅いかも」と諦める前に、まずは正しい知識を持つことが大切です
突発性難聴と診断されたとき、一番気になるのは「治るかどうか」ですよね。実際のところ、治療を受けた場合の回復率は約60~70%と報告されています。このうち完全に聴力が戻る「完治」が約40%、ある程度聴力が改善する「改善」が約20~30%という統計があります。つまり、早期に適切な治療を受ければ、多くの方が何らかの回復を経験できる可能性があるのです。
ただし、この回復率には大きな条件があります。それは「いつ治療を始めるか」という時間的な要素です。発症してから治療開始までの時間が短ければ短いほど、回復率は高くなります。逆に言えば、時間が経過すればするほど回復の可能性は低下していくということです。
治療をしなかった場合や発見が遅れた場合、内耳の細胞が徐々にダメージを受けて固定化してしまい、聴力が戻らなくなることもあります。「様子を見よう」と思っているうちに、取り返しのつかない状態になってしまうこともあるのです。だからこそ、早めの行動が何よりも重要になります。
突発性難聴において最も重要なのが、治療開始のタイミングです。医療機関では「48時間以内」がゴールデンタイムとされており、この時期に治療を開始できれば回復率は60~70%と高い数値が期待できます。発症後1週間以内であれば40~50%、2週間以内でも30~40%程度の改善が見込めます。
しかし、発症後1か月以上が経過すると、内耳の障害が固定化してしまい、治療効果が著しく低下します。「忙しいから」「そのうち治るかも」と先延ばしにしている間に、回復のチャンスを逃してしまう方も少なくありません。仕事や家事で忙しいことは理解できますが、聴力を失うリスクと天秤にかけたとき、どちらを優先すべきかは明らかです。
もし今この瞬間に耳の聞こえにくさを感じているなら、すぐにでも耳鼻科を受診することを強くおすすめします。「まだ大丈夫」と思っているその時間が、実は最も貴重な時間かもしれません。
| 治療開始時期 | 回復率の目安 | 推奨度 |
|---|---|---|
| 48時間以内 | 60~70% | 最も理想的 |
| 1週間以内 | 40~50% | 十分に改善の見込みあり |
| 2週間以内 | 30~40% | まだ改善の可能性あり |
| 1か月以上 | 10~20%以下 | 改善が困難になる |
突発性難聴の治療法として最も一般的なのが、ステロイド療法です。内耳の炎症を抑え、血流を改善する目的で使用されます。点滴や内服薬として投与され、多くの場合は1~2週間程度の入院または通院治療が行われます。症状が重い場合や効果が不十分な場合には、鼓室内ステロイド注入療法という方法もあります。
高圧酸素療法も有効な治療法のひとつです。高い気圧の環境下で酸素を吸入することで、内耳への酸素供給を増やし、血流を改善します。ステロイド療法と併用されることが多く、相乗効果が期待できます。
治療期間は個人差がありますが、約1週間から1か月かけて徐々に回復していくケースが一般的です。「一晩で治る」ということはほとんどなく、じっくりと体を休めながら治療に専念する必要があります。仕事を休むことに抵抗がある方もいらっしゃいますが、聴力を失うことの方がはるかに大きな損失です。
治療を受けても残念ながら聴力が完全には戻らないケースもあります。その場合、日常生活にさまざまな支障が出てきます。会話での聞き返しが増え、家族や職場でのコミュニケーションにストレスを感じるようになります。会議や電話での業務が困難になり、仕事の効率が低下することもあります。
音楽を楽しんだり映画を観たりする趣味の時間も、以前のようには楽しめなくなるかもしれません。片耳だけの聞こえにくさでも、音の方向感覚が失われ、車や自転車の接近に気づきにくくなるなど、安全面でのリスクも高まります。
最悪の場合、その耳の聴力が完全に失われることもあります。補聴器を使用することで日常生活をサポートすることはできますが、元の聴力に戻すことはできません。だからこそ、早期治療が何よりも重要なのです。
病院での治療と並行して、鍼灸治療を受けることで回復をサポートできる可能性があります。当院では突発性難聴に対して、内耳への血流改善を目的とした専門的な施術を行っています。耳周辺や首、肩の筋肉の緊張を解き、血液循環を促進することで、内耳に必要な酸素や栄養を届けやすくします。
特に注目すべきは、顎関節と内耳の密接な関係です。顎関節の動きに制限があると、内耳への血流が阻害されることがわかっています。病院では耳鼻科と口腔外科が別々に診察するため、この関連性に気づきにくいのですが、全身を診る鍼灸治療だからこそアプローチできる部分があります。
また、自律神経のバランスを整えることも重要です。ストレスや疲労により自律神経が乱れると、血管の収縮や拡張がうまく調節できなくなり、内耳への血流が不安定になります。鍼灸治療は自律神経系に直接アプローチできるため、突発性難聴に対して非常に相性がよいのです。
突発性難聴の鍼灸治療では、早く確実に内耳の血流を取り戻すため、週に2~3回の施術をおすすめしています。血流が不足した状態が続くと、内耳の細胞が徐々にダメージを受けていくため、集中的な治療が必要になります。発症から1か月以内であれば改善の見込みがあり、1週間以内に治療を開始できればさらに理想的です。
治療期間は1~3か月程度を目安としています。5~10回の施術で改善の兆しが現れた場合は、継続することでさらなる改善を見込めます。聴力検査の結果を確認しながら、患者さんと治療計画を共有し、一人ひとりの状態に合わせて進めていきます。
突発性難聴を発症したら、まず大切なのは安静にすることです。無理をして仕事を続けたり、激しい運動をしたりすると、症状を悪化させる可能性があります。睡眠をしっかり取り、ストレスを溜めないように心がけてください。
大きな音への暴露も避けるべきです。イヤホンやヘッドホンでの音楽鑑賞、騒がしい場所への外出は控えましょう。内耳がダメージを受けている状態で、さらに負担をかけることは回復を遅らせる原因になります。
また、カフェインやアルコール、タバコは血流を悪化させるため、できるだけ控えることをおすすめします。水分補給をこまめに行い、バランスの良い食事を心がけることも大切です。糖尿病や高血圧などの基礎疾患がある方は、それらのコントロールも重要になります。
突発性難聴は基本的に再発しにくい病気ですが、まれに同じ耳や反対側の耳に起こることもあります。一度発症した方は、生活習慣の見直しが特に重要です。ストレスや疲労の管理、規則正しい生活リズム、十分な睡眠時間の確保が再発予防につながります。
適度な運動習慣を持つことで、全身の血流を良好に保つことができます。ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけましょう。首や肩のこりを放置せず、定期的にケアすることも内耳への血流維持に役立ちます。
突発性難聴は、適切なタイミングで治療を開始すれば治る可能性のある病気です。発症後48時間以内、遅くとも1週間以内に治療を始めることが、回復率を大きく左右します。「そのうち治るだろう」「忙しいから後で」と先延ばしにすることは、聴力を失うリスクを高めることになります。
もし今、片方の耳が聞こえにくい、耳鳴りがする、めまいを伴うといった症状があるなら、すぐに耳鼻科を受診してください。そして、病院での治療と並行して、鍼灸治療などの補完的なアプローチを取り入れることで、回復の可能性をさらに高めることができます。
聴力は一度失うと取り戻すことが難しい大切な機能です。家族との会話、仕事でのコミュニケーション、趣味の時間、すべてに関わってくる問題だからこそ、早めの対処が何よりも重要です。一人で不安を抱え込まず、専門家のサポートを受けながら、回復への道を歩んでいきましょう。当院でもいつでもご相談をお待ちしています。

