
院長:武智お気軽にご相談ください!
こんにちは、たけち鍼灸整体院・名古屋名東院のたけちです。最近「朝起きたら突然耳が聞こえにくくなった」「仕事が忙しくて睡眠時間が短い日が続いていたら耳の調子がおかしい」といった相談を受けることが増えてきました。
突然片方の耳が聞こえなくなる突発性難聴という病気は、実は日々の睡眠時間と深い関係があることをご存じでしょうか。働き盛りの30代から50代の方に多く見られるこの症状は、慢性的な睡眠不足が引き金になっているケースが少なくありません。
あなたも最近、夜遅くまで仕事をしていたり、家事や育児で十分な睡眠が取れていないと感じることはありませんか。


睡眠不足が続くと、耳の血流が悪くなって突発性難聴を引き起こすことがあるんです
突発性難聴と睡眠不足の関係について、多くの方から質問をいただきます。睡眠時間が足りていない状態が続くと、体にはさまざまな変化が起こります。その中でも特に重要なのが、内耳への血流低下と自律神経の乱れです。
内耳は非常に繊細な器官で、音を感じ取る有毛細胞という細胞が存在しています。この有毛細胞は血液から酸素や栄養を受け取ることで正常に機能していますが、睡眠不足になると全身の血流が悪化し、内耳に十分な血液が届かなくなってしまいます。
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、体の修復作業が行われています。睡眠時間が短いとこの修復機能が十分に働かず、日々のダメージが蓄積されていくのです。特に内耳のように細かい血管が集まっている場所では、わずかな血流不足でも大きな影響を受けやすいという特徴があります。
さらに睡眠不足は自律神経のバランスを崩します。自律神経には交感神経と副交感神経があり、これらがバランスよく働くことで血管の収縮と拡張がスムーズに行われています。睡眠が足りないと交感神経が優位な状態が続き、血管が収縮したままになってしまうため、内耳への血流がさらに悪化してしまうのです。
睡眠不足が続くと疲労が蓄積され、体の免疫力も低下していきます。免疫力が下がると、ウイルスや細菌に対する抵抗力が弱まり、内耳に炎症が起こりやすくなります。突発性難聴の原因のひとつとして、ウイルス感染説が有力視されているのはこのためです。
仕事や家庭でのストレスが重なると、さらに状況は悪化します。ストレスホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌されると、血管が収縮し血圧が上昇します。この状態が長く続くことで、内耳の微細な血管が詰まりやすくなり、突発性難聴の発症リスクが高まってしまうのです。
睡眠時間だけでなく、睡眠の質も突発性難聴と関係しています。深い眠りであるノンレム睡眠の時間が短いと、体の回復が不十分になります。寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、朝起きても疲れが取れていないといった症状がある方は要注意です。
特に入眠後の最初の3時間は成長ホルモンの分泌が活発になる大切な時間帯です。この時間帯にしっかりと深い眠りにつけているかどうかが、体の修復機能を左右します。
当院に来院される突発性難聴の患者さんには、いくつかの共通した生活習慣が見られます。まず最も多いのが、毎日の睡眠時間が6時間未満という方です。仕事の都合で帰宅が遅く、夜中の0時を過ぎてから就寝するという生活パターンが続いていた方が非常に多くいらっしゃいます。
IT関連や営業職など、長時間のデスクワークやストレスの多い職種の方も発症リスクが高い傾向にあります。パソコンやスマートフォンの画面を長時間見続けることで、首や肩の筋肉が緊張し、頭部への血流が悪くなります。この状態で睡眠不足が重なると、内耳への血流がさらに低下してしまうのです。
また、几帳面で真面目な性格の方、責任感が強くて人に頼るのが苦手な方も注意が必要です。このような方は無意識のうちにストレスを溜め込みやすく、睡眠時間を削ってでも仕事や家事を優先してしまう傾向があります。
実際に当院で治療を受けられた患者さんの多くは、発症の数週間前から睡眠時間が極端に短くなっていたとおっしゃいます。プロジェクトの締め切り前で連日深夜まで残業していた、家族の介護で夜間も何度も起きていた、引っ越しや転職などの環境変化があったなど、生活リズムが大きく乱れていた時期と重なっているケースが目立ちます。
朝起きたときに「なんとなく耳が詰まった感じがする」「耳鳴りがする」といった前兆症状があったものの、仕事が忙しくて放置してしまい、数日後に突然聞こえなくなったという方も少なくありません。
突発性難聴を予防するためには、まず睡眠時間を確保することが最優先です。成人の場合、理想的な睡眠時間は1日7時間から8時間と言われています。毎日これだけの睡眠時間を確保することが難しい場合でも、最低でも6時間は眠るように心がけてください。
就寝時刻も重要なポイントです。夜の22時から深夜2時までの時間帯は、成長ホルモンが最も活発に分泌されるゴールデンタイムと呼ばれています。この時間帯に熟睡できていると、体の修復機能が効率よく働き、内耳の細胞も回復しやすくなります。
仕事の都合で22時に就寝するのが難しい方も、できるだけ日付が変わる前には布団に入ることを目標にしてみてください。就寝時刻を少しずつ早めていくだけでも、体への負担は大きく変わってきます。
寝室の環境を整えることも大切です。部屋の温度は夏場で26度前後、冬場で18度から20度くらいが快適とされています。湿度は50パーセントから60パーセントを保つと、呼吸がしやすく深い眠りにつきやすくなります。
就寝の1時間前からは、スマートフォンやパソコンの使用を控えましょう。ブルーライトは脳を覚醒させてしまい、寝つきが悪くなる原因になります。代わりに軽いストレッチをしたり、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったりすると、副交感神経が優位になってリラックスできます。
カフェインやアルコールの摂取にも注意が必要です。コーヒーや紅茶に含まれるカフェインは、摂取後4時間から6時間も覚醒作用が続きます。午後3時以降はカフェインを含む飲み物を避けるようにしましょう。アルコールは寝つきをよくする効果がある一方で、睡眠の質を下げてしまうため、寝酒の習慣がある方は控えめにすることをおすすめします。
もし朝起きたときに耳が聞こえにくい、耳が詰まった感じがする、耳鳴りがするといった症状に気づいたら、できるだけ早く医療機関を受診してください。突発性難聴は発症から48時間以内の治療開始が理想とされており、早ければ早いほど聴力が回復する可能性が高くなります。
病院での治療と並行して、睡眠時間をしっかりと確保することも回復のために重要です。仕事を休むことに抵抗がある方もいらっしゃいますが、無理をして症状を悪化させてしまうと、その後の回復に時間がかかってしまいます。医師と相談しながら、必要であれば休養を取ることも検討してください。
病院での標準治療に加えて、鍼灸治療を取り入れることで回復を促進できるケースがあります。当院では内耳の血流を改善するために、耳周辺のツボだけでなく、首や肩、顎関節周辺への施術も行っています。
鍼灸治療には自律神経のバランスを整える効果もあります。突発性難聴を発症する方の多くは、交感神経が過度に緊張した状態が続いています。適切なツボに鍼やお灸を施すことで、副交感神経の働きを高め、リラックスした状態に導くことができます。
実際に当院で治療を受けた患者さんからは、「病院の治療だけでは変化がなかったのに、鍼灸を併用したら聴力が戻ってきた」「耳鳴りが軽減して夜よく眠れるようになった」といった声をいただいています。
突発性難聴は再発することは少ないとされていますが、睡眠不足や疲労が続けば、再び同じような症状が起こる可能性はゼロではありません。一度発症した方は、日常生活の中で予防を意識することが大切です。
まずは睡眠時間を最優先にするという意識改革が必要です。「仕事が終わらないから」「やることが多いから」と睡眠時間を削ってしまうと、また同じ状況に陥ってしまいます。完璧を求めすぎず、できることから少しずつ生活習慣を改善していきましょう。
定期的な運動習慣を取り入れることもおすすめです。ウォーキングやストレッチなど、軽い運動を続けることで全身の血流が改善され、内耳への血流も安定します。運動をすると適度な疲労感が得られるため、夜の寝つきもよくなります。
ストレスを完全になくすことは難しいですが、ストレスを溜め込まない工夫はできます。趣味の時間を作る、信頼できる人に話を聞いてもらう、週に一度はゆっくりお風呂に浸かるなど、自分なりのリラックス方法を見つけてください。
仕事でのストレスが大きい場合は、働き方を見直すことも検討してみましょう。業務量が多すぎる、人間関係に悩んでいるなど、根本的な原因があるのであれば、上司や人事部に相談することも必要です。健康を失ってしまっては元も子もありません。
睡眠の質を高めるためには、食生活の見直しも欠かせません。夜遅い時間に食事を摂ると、消化のために胃腸が働き続けてしまい、深い眠りに入りにくくなります。就寝の3時間前までには夕食を済ませるようにしましょう。
内耳の血流を改善するためには、血液をサラサラにする食品を積極的に摂ることが有効です。青魚に含まれるDHAやEPA、納豆に含まれるナットウキナーゼ、玉ねぎやニンニクなどが血流改善に役立ちます。
ビタミンB群も神経の働きを正常に保つために重要な栄養素です。豚肉、レバー、卵、大豆製品などに多く含まれているので、バランスよく食事に取り入れてください。
突発性難聴と睡眠不足には深い関係があることをお伝えしてきました。毎日忙しく過ごしていると、ついつい睡眠時間を削ってしまいがちですが、それが積み重なると突然耳が聞こえなくなるという深刻な事態を招いてしまうこともあります。
睡眠は体を修復するための大切な時間です。どんなに忙しくても、最低でも6時間、できれば7時間から8時間の睡眠を確保するように心がけてください。睡眠の質を高めるための工夫も、今日からすぐに始められるものばかりです。
もしすでに耳の違和感や聞こえにくさを感じている方は、すぐに医療機関を受診してください。そして病院での治療と並行して、鍼灸治療などの補完的なアプローチも検討してみてください。当院では突発性難聴の治療経験が豊富にあり、多くの方が改善されています。
一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。あなたの健康を守るために、私たちがしっかりとサポートいたします。大切な聴力を守るために、今日から睡眠習慣を見直してみませんか。

