慢性上咽頭炎

慢性上咽頭炎とは

慢性上咽頭炎とは、鼻の奥とのどの境目にある「上咽頭」に慢性的な炎症が起きている状態です。

上咽頭は外から入ってくるホコリや冷気、細菌やウイルスなどの影響を強く受ける場所であり、体の免疫の最前線として働いています。

この部位に長期間炎症が続くと、のどの違和感だけでなく、自律神経系を介して全身に様々な症状を引き起こすことがあります。

上咽頭炎の症状を訴える患者の約59.7%が慢性化する！？

慢性上咽頭炎の正確な患者数を示す全国的な統計データはありませんが、厚生労働省の資料によれば、上咽頭炎は一般的な上気道感染症の中でも高い発症率を示しています。

ある調査では、上咽頭炎の症状を訴える患者の約59.7%が慢性化する傾向があるとされています。

特に教師や営業職など声を多く使う職業の方や、アレルギー体質の方に多く見られる傾向があります。

慢性上咽頭炎を放置すると、症状が徐々に悪化し、生活の質が著しく低下する恐れがあります。初期段階では喉の違和感や後鼻漏などの局所症状が中心ですが、長期化すると自律神経系の乱れを介して全身倦怠感、めまい、睡眠障害、集中力低下などの症状が現れることがあります。

さらに進行すると、免疫システムにも影響を及ぼし、IgA腎症や掌蹠膿疱症などの自己免疫疾患を引き起こす可能性も指摘されています。また、慢性的な炎症により上咽頭周辺の組織が徐々に損傷し、耳管機能にも影響を与え、耳閉感や難聴などの症状を引き起こすこともあります。

何より、長期間にわたる不快感や痛みは精神的ストレスとなり、うつ症状や社会的孤立感を深める原因にもなりかねません。

慢性上咽頭炎の原因

慢性上咽頭炎は多岐にわたります。代表的なものは次の通りです

また、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、慢性上咽頭炎の原因はひとつに断定できるものではないということです。

慢性上咽頭炎は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

男女による違いもありますし、一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず、慢性上咽頭炎の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

慢性上咽頭炎への対応として病院や一般の整体院では次のようなものが一般的です。

治療のデメリット

EAT治療（Bスポット療法）

施術時に痛みを伴い、出血することもあります。効果を実感するには複数回の治療が必要で、時間と費用がかかります。また医療機関によって技術や経験に差があり、効果に個人差があります。

鼻うがい治療

正しい方法で行わないと、中耳炎などの合併症を引き起こす可能性があります。効果が出るまで継続する必要があり、即効性はありません。

口呼吸の改善

テープを貼って寝ることに慣れるまで不快感があり、アレルギーなどの副作用が出ることもあります。根本的な鼻閉の原因治療が必要な場合もあります。

薬物療法

抗生物質の長期使用は耐性菌の出現リスクがあります。抗アレルギー薬は眠気などの副作用があり、根本的な治療ではないため症状の一時的な緩和にとどまることが多いです。

上咽頭粘膜焼灼術

手術のため侵襲性があり、術後の痛みや出血のリスクがあります。全ての患者に効果があるわけではなく、術後のケアも必要です。

慢性上咽頭炎を改善するために

どれだけ多くの治療法を試しても、それが原因を取り違えたまま進められる治療だとすれば改善など見込めません。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、一人ひとり異なる慢性上咽頭炎の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院のアプローチ

慢性上咽頭炎の症状は人それぞれ異なり、原因も多岐にわたります。当院では鍼灸整体治療により直接的に自律神経系に働きかけます。

当院は鍼灸整体治療により直接的に自律神経系に働きかけます。

鍼灸師は皮膚の状態から疾病を読み取り、背骨の間から内臓や身体をコントロールする神経の専門家です。神経の出口である皮膚や背骨の動きによる筋肉のコリ、可動域、姿勢、画像を細かく分析し、全身の状態を把握し、血流改善や炎症反応の除去、自律神経の障害や自己治癒力の低下がみられる箇所をピンポイントで改善します。

慢性上咽頭炎を改善するための重要なポイント

残念ながら、病院や一般的な治療院は画一的な検査、投薬・治療に終始しています。しかし、症状の一時的な軽減を得られても他の不調やだるさが出れば意味がありません。

私たちは常に身体全体を俯瞰しながら治療を進めます。

上咽頭や鼻腔、嗅粘膜の炎症が原因であったとしても、単にその部分だけに目を向けるのではなく、病院の診断項目にあてはまらない首や肩、背中の筋肉の状態や脊柱の柔軟性をチェックしていきます。

また、慢性上咽頭炎をきっかけに自律神経系の働きが乱れ、胃や腸などの消化器系の不調が出ることもあります。こうした部分も重点的にチェックし、必要に応じて調整を行います。

慢性上咽頭炎の治療については「木を見て森を見ず」では足りません。重要なのは「木も森も同時に見る」ことであり、身体全体の状態を把握しつつも、全身の血流改善や炎症反応の除去、自律神経の障害や自己治癒力の低下がみられる箇所をピンポイントに改善していく必要があります。

当院の特徴

国家資格の鍼灸あん摩マッサージ師である院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

慢性上咽頭炎の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで院長が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。慢性上咽頭炎は全身をみる専門家で鍼灸師にお任せください。

慢性上咽頭炎に関するQ&A

慢性上咽頭炎は自然に治りますか？

完全に自然治癒することは稀ですが、生活習慣の改善や適切なセルフケアを続けることで症状が軽減することはあります。特に原因となる要素（冷え、ストレス、口呼吸など）を取り除くことが重要です。

慢性上咽頭炎の人がやってはいけないことは？

過度の冷たい飲食物の摂取、喫煙、過労、睡眠不足は避けるべきです。また、首周りを冷やすことや、乾燥した環境での長時間の滞在も症状を悪化させる可能性があります。

EAT（Bスポット療法）はどのくらいの頻度で受ければ効果がありますか？

一般的には週1〜2回のペースで数ヶ月間継続することが推奨されています。症状の改善に伴い、徐々に間隔を空けていくことが多いです。

慢性上咽頭炎と新型コロナウイルス感染症の後遺症は関係ありますか？

新型コロナウイルス感染症の後遺症として慢性上咽頭炎の症状が現れることがあるという報告があります。コロナ後遺症の治療にEAT療法が用いられるケースもあります。

慢性上咽頭炎と自律神経の乱れはどう関係していますか？

上咽頭には迷走神経が通っており、ここの炎症が自律神経のバランスを乱します。その結果、全身倦怠感やめまい、睡眠障害などの様々な症状が引き起こされると考えられています。

慢性上咽頭炎に苦しめられていた皆さまも、当院で鍼灸整体の施術を受けて、このような変化がありました。

自律神経系に直接アプローチする鍼灸整体治療は慢性上咽頭炎に対して非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

専門的な知識も必要になるため、慢性上咽頭炎を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。慢性上咽頭炎は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。