便秘

便秘とは

便秘とは、排便の回数が週に3回未満であったり、便が硬くて排出が困難な状態を指します。また、排便があっても残便感や腹部の膨満感が続く場合も便秘に含まれます。

正常な排便は個人差がありますが、一般的には1日1回から週3回程度とされており、これを下回る場合や排便時に強くいきむ必要がある場合は便秘と考えられます。

厚生労働省の国民生活基礎調査によると、便秘を自覚している人は全国で約484万人とされています。特に女性の有病率が高く、男性の約2倍となっています。年齢別では高齢者ほど便秘の割合が高くなる傾向があり、65歳以上では男女ともに便秘の訴えが急激に増加します。

便秘を放置すると、まず腸内環境が悪化し、有害物質が体内に蓄積されます。これにより肌荒れや口臭、体臭の原因となります。さらに進行すると、便が腸内で硬くなり糞便性イレウス（腸閉塞）を引き起こす可能性があります。

慢性的な便秘は痔疾患のリスクを高め、直腸脱や大腸憩室症などの合併症を招くこともあります。また、便秘による慢性的な腹部膨満感は食欲不振を招き、栄養状態の悪化にもつながります。

最悪の場合、腸管の破裂や腹膜炎といった生命に関わる状態に至る危険性もあります。体重管理にも影響し、代謝の低下により太りやすい体質になることもあるでしょう。早期の適切な対応が非常に重要です。

便秘の原因

病院では異常がないと言われても、便秘が収まらないという人が近年増え続けています。

また、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、便秘の原因はひとつに断定できるものではないということです。

便秘は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

便秘はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。この複数の原因が引き金となり、腸の蠕動運動の低下や腹部の筋肉・筋膜の緊張などが発生し、便秘が発症します。

それは人によって違い、単に薬で排便を促したり食事を変えるだけでは、全ての問題は取り切れません。1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

現代の食生活では野菜や穀物の摂取量が減少し、便のかさを増やす食物繊維が不足しがちです。また、体内の水分が不足すると、大腸で便から過度に水分が吸収され、便が硬くなります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず、便秘の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

便秘を引き起こす特有の身体の反応

便秘の症状は、腸の蠕動運動の低下と自律神経の乱れが深く関わっています。腸管の動きを支配する自律神経が正常に機能しないと、便を押し出す力が弱くなり、腸内での便の停滞が起こります。

また、腹部の筋肉や筋膜の緊張も便秘の大きな要因となります。特に腹直筋や内腹斜筋の緊張は、腸管への圧迫を生み出し、正常な蠕動運動を阻害します。

さらに、骨盤底筋群の機能低下も排便に大きな影響を与えます。これらの筋肉が適切に働かないと、便を押し出すための腹圧が十分にかからず、排便困難を引き起こします。

ストレスによる交感神経の優位状態も腸の動きを抑制し、消化機能全体に悪影響を及ぼします。当院では、これらの身体の反応を詳細に検査し、一人一人の状態に合わせた治療アプローチを行います。

便秘に特化した当院での鍼灸整体治療

便秘への対応として当院のアプローチ

通院について

便秘では腸の機能を正常化し、自然な排便リズムを取り戻すため週に1〜2回の施術が必要です。腸の蠕動運動が低下した状態が続くと、腸管の機能がさらに悪化し、薬への依存度が高くなってしまいます。

そのため、症状が慢性化する前に治療を開始することが重要です。便秘の症状が3ヶ月以内であれば、改善の見込みがあります。もし1ヶ月以内に治療を開始できれば、さらに理想的です。

治療期間は2〜4ヶ月です。慢性便秘の場合、週1〜2回の通院が必要です。5〜8回の施術で改善の兆しが現れた場合は、継続すると改善を見込めます。

当院の特徴

国家資格の鍼灸あん摩マッサージ師である院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

便秘の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで院長が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。便秘は全身をみる専門家で鍼灸師にお任せください。

便秘に関するQ&A

便秘は自然に治りますか？

軽度の便秘であれば生活習慣の改善により自然治癒する可能性がありますが、慢性化した便秘は適切な治療が必要です。放置すると症状が悪化する恐れがあるため、早期の対処が重要です。

便秘の人がやってはいけないことは？

便意を我慢すること、水分摂取を控えること、急激な食事制限、長時間の同じ姿勢の維持は避けるべきです。これらは便秘を悪化させる要因となります。

便秘薬を毎日飲んでも大丈夫ですか？

刺激性下剤の長期使用は腸の機能低下を招く可能性があります。医師の指導のもと、適切な薬剤選択と用量調整が重要です。自己判断での長期使用は避けましょう。

便秘と下痢を繰り返すのは病気ですか？

過敏性腸症候群や炎症性腸疾患の可能性があります。症状が続く場合は消化器内科での詳しい検査を受けることをお勧めします。

便秘に苦しめられていた皆さまも、当院で鍼灸整体の施術を受けて、このような変化がありました。

自律神経系に直接アプローチする鍼灸整体治療は便秘に対して非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

専門的な知識も必要になるため、便秘を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。便秘は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。