入眠障害

入眠障害とは

入眠障害とは、ベッドに入ってから眠りにつくまでに30分以上かかる状態を指します。健康な人であれば消灯から30分以内に眠りにつけるのが一般的です。しかし入眠障害の方は、横になってもなかなか眠れず、時計を気にしながら「早く眠らなければ」という焦りを感じます。

この焦りがさらに脳を覚醒させ、眠れない状態を悪化させる悪循環を生み出します。入眠障害が続くと、日中の集中力低下や疲労感の蓄積につながり、生活の質を著しく低下させます。

厚生労働省の調査によると、日本の一般成人における入眠困難の有病率は7.2%とされています。全国健康保険協会の睡眠実態調査では、約7割の方が「不眠の傾向あり」という結果が出ています。入眠障害は年齢を問わず発生する可能性があり、現代社会において非常に多くの方が抱える問題となっています。

入眠障害を放置すると、まず日中のパフォーマンスに大きな影響が出始めます。集中力や判断力が低下し、仕事や学業での能力発揮が難しくなります。重大なミスや事故のリスクも高まるため、安全面でも問題が生じます。

また、睡眠不足が続くと倦怠感が持続し、寝ても疲れがとれにくい状態に陥ります。これにより免疫機能も低下し、風邪などの感染症にかかりやすくなります。精神面では、イライラや気分の変動が激しくなり、周囲の人間関係にも悪影響を及ぼします。

長期的には抑うつや不安障害のリスクが高まり、心の健康も損なわれます。さらに身体的健康面では、糖尿病や心臓病など多くの疾患の進行リスクが上昇します。心筋梗塞や特定のがんの発症率上昇にも関連していることが研究で明らかになっています。

入眠障害の原因

病院では異常がないと言われても、入眠障害が収まらないという人が近年増え続けています。

また、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、入眠障害の原因はひとつに断定できるものではないということです。

入眠障害は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

不安や緊張が強かったり、日中にあったことを思い悩んだりすると、感情的な興奮が高まり、頭が冴えた状態となります。これにより覚醒から睡眠への移行が悪くなります。

また、毎日の就寝時間がばらばらの場合や交代勤務、不規則な生活を送っている場合は、一定の睡眠リズムが構築されず、入眠障害の原因となります。寝床にスマホを持ち込んで長時間SNSやインターネットを眺めていると、感情が刺激され、覚醒度が高くなります。

さらに、コーヒーや紅茶に含まれるカフェインによる覚醒作用や、外を走る自動車の音、暑さや寒さによる不快感も入眠を妨げることがあります。かゆみや痛みを伴う病気も入眠困難の原因になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず、入眠障害の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

入眠障害を引き起こす特有の身体の反応

入眠障害には、自律神経の乱れが大きく関わっています。特に交感神経が優位になると、体はいつでも活動できる状態を維持しようとします。この状態では脳も活発に働き、リラックスして眠りにつくことが難しくなります。

首や肩の筋肉の緊張が強い患者さんが多く見られます。この緊張は自律神経の乱れと密接に関連しており、特に後頭部から首筋にかけての硬さが特徴的です。また、胸鎖乳突筋や僧帽筋の緊張も顕著です。

また、内臓機能の低下も入眠障害と関連しています。特に肝臓や腎臓の機能低下が見られる場合があります。これらの機能が低下すると精神が不安定になり、睡眠に影響を及ぼします。

入眠障害に特化した当院での鍼灸整体治療

入眠障害への対応として当院のアプローチ

通院について

入眠障害の改善には、自律神経のバランスを整え、体内時計のリズムを正常化することが重要です。そのためには、週に1〜2回の定期的な通院が理想的です。特に症状が重い場合は、初めの2週間は週2回の通院をお勧めします。

治療効果は個人差があります。長期間続いた入眠障害の場合は、体のリズムを完全に整えるために1〜2ヶ月の継続的な治療が必要になることもあります。

当院の特徴

国家資格の鍼灸あん摩マッサージ師である院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

入眠障害の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで院長が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。入眠障害は全身をみる専門家で鍼灸師にお任せください。

入眠障害に関するQ&A

入眠障害は自然に治りますか？

入眠障害は原因によっては自然に改善することもありますが、多くの場合は適切な対処が必要です。一時的なストレスや環境の変化による場合は、その要因が解消されれば改善する可能性がありますが、長期間続く場合は生活習慣の改善や専門的な治療が必要になることが多いです。

入眠障害の人がやってはいけないことは？

寝る直前のカフェイン摂取、就寝前の激しい運動、不規則な睡眠スケジュール、寝床でのスマホやパソコン使用、寝る前のアルコール摂取、昼寝のとりすぎなどは避けるべきです。また、「今日も眠れないかも」と考えて焦ることも、さらに入眠を困難にします。

入眠障害と他の不眠症の違いは何ですか？

入眠障害は寝つきの悪さが主な症状ですが、他の不眠症には中途覚醒（夜中に何度も目が覚める）、早朝覚醒（予定より早く目覚めて再び眠れない）、熟眠障害（眠りが浅く十分な休息が得られない）などがあります。それぞれ原因や対処法が異なります。

寝る前のリラックス方法として効果的なものは？

入浴（就寝の1〜2時間前）、深呼吸やストレッチ、瞑想やマインドフルネス、アロマテラピー、ハーブティー（カフェインを含まないもの）などがリラックス効果を高め、入眠を促進します。また、寝る前の決まったルーティンを作ることも効果的です。寝るために生活しないということも大切です。

入眠障害に苦しめられていた皆さまも、当院で鍼灸整体の施術を受けて、このような変化がありました。

自律神経系に直接アプローチする鍼灸整体治療は入眠障害に対して非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

専門的な知識も必要になるため、入眠障害を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。入眠障害は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。