中途覚醒

中途覚醒とは

中途覚醒は、一度眠りについた後に何度も目が覚めてしまう睡眠障害の一種です。通常、人は夜間に1回程度目覚めることは正常な生理現象とされています。しかし中途覚醒では、何度も繰り返し目が覚め、再び眠るのに時間がかかったり、完全に目が覚めてしまったりします。

この状態が週に3回以上、3ヶ月以上続く場合は慢性不眠症の一種として治療が必要となることがあります。厚生労働省の調査によれば、日本では約2,000万人以上の方が何らかの不眠症状に悩まされており、そのうち相当数が中途覚醒の症状を抱えていると考えられます。

睡眠は私たちの心身の健康を維持するために欠かせない生理機能です。特に深い睡眠（ノンレム睡眠）の時間帯には、成長ホルモンの分泌や細胞の修復、免疫機能の強化など、重要な働きが行われています。中途覚醒によってこの睡眠サイクルが乱れると、身体の回復機能が十分に働かなくなります。

中途覚醒を放置すると、睡眠の質が著しく低下し、さまざまな心身の不調を引き起こします。まず日中の強い眠気や疲労感により、仕事や学業のパフォーマンスが低下します。集中力や記憶力の低下、判断力の鈍化により、ミスや事故のリスクが高まることも懸念されます。

精神面では、イライラや不安感が増し、人間関係に悪影響を及ぼすことがあります。家族との時間でもイライラしやすくなり、休日を十分に楽しめなくなるなど、生活の質全体が低下していきます。

長期的には、免疫機能の低下により風邪などの感染症にかかりやすくなります。また高血圧、糖尿病などの生活習慣病のリスクが上昇することも研究で明らかになっています。さらに深刻なケースでは、うつ病や不安障害などの精神疾患を発症または悪化させる可能性もあります。

中途覚醒の原因

病院では異常がないと言われても、中途覚醒が収まらないという人が近年増え続けています。

また、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、中途覚醒の原因はひとつに断定できるものではないということです。

中途覚醒は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

中途覚醒はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。日常生活や仕事のプレッシャー、人間関係の問題などによるストレスが自律神経の乱れを引き起こし、睡眠の質を低下させることがあります。

また睡眠中に繰り返し呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群では、酸素不足により目が覚めてしまうことがあります。寝酒として飲むアルコールは入眠は促進しますが、代謝されるとリバウンドで覚醒し、睡眠の質を低下させます。

これらの原因は人によって異なり、単に睡眠薬を処方するだけでは根本的な解決にならないことが多いのです。一人一人の原因を特定し、それに合わせた対処法を見つけることが重要です。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず、中途覚醒の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

中途覚醒を引き起こす特有の身体の反応

中途覚醒を引き起こす身体の反応には特徴的なパターンがあります。まず自律神経の乱れが大きく関与しています。交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、本来リラックスして眠るべき時間帯に交感神経が優位になり、目覚めてしまうのです。

頭部や首、肩の筋肉の緊張も重要な要素です。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により、首や肩の筋肉が緊張すると、血流が悪くなり頭部への血流も減少します。これにより脳の代謝バランスが乱れ、睡眠の質が低下します。

また内臓機能の低下も見逃せません。特に肝臓や腎臓の機能が低下すると、体内の老廃物が十分に排出されず、これが睡眠を妨げる要因となります。東洋医学では肝臓は「夜間に活発に働く臓器」とされ、その機能低下は夜間の覚醒と関連があるとされています。

さらに顎関節の緊張も睡眠に影響します。顎の筋肉が緊張すると、脳への血流が阻害され、睡眠の質が低下します。歯ぎしりや食いしばりがある方は、無意識のうちに顎に力が入り、睡眠中も筋肉が緊張した状態が続きます。

中途覚醒に特化した当院での鍼灸整体治療

中途覚醒への対応として当院のアプローチ

通院について

中途覚醒の改善には、自律神経のバランスを整え、筋肉の緊張を緩和し、内臓機能を高めることが重要です。そのためには、継続的な施術が必要となります。

初期段階では週に2回の通院をお勧めしています。これにより、自律神経の乱れを早期に改善し、睡眠の質を向上させることができます。症状が改善してきたら、週1回の通院に移行します。

治療期間は症状の程度や発症からの期間によって異なりますが、初期の集中治療で症状が改善してきたら、徐々に通院間隔を空けていきます。

当院の特徴

国家資格の鍼灸あん摩マッサージ師である院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

中途覚醒の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで院長が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。中途覚醒は全身をみる専門家で鍼灸師にお任せください。

中途覚醒に関するQ&A

中途覚醒は自然に治りますか？

一時的なストレスや環境変化による中途覚醒は、原因が解消されれば自然に改善することもあります。しかし3ヶ月以上続く慢性的な中途覚醒は、適切な対策や治療なしでは改善しにくいことが多いです。生活習慣の見直しや専門家のアドバイスを早めに取り入れることをお勧めします。

中途覚醒の人がやってはいけないことは？

就寝前のカフェイン摂取、寝る直前までのスマートフォン使用、夕食後の過度な飲酒は避けるべきです。また寝床で悩み事を考えたり、目が覚めた時に時計を気にしたりすることも、不安を増幅させて再入眠を妨げます。規則正しい生活リズムを乱す行動も控えましょう。

中途覚醒と早朝覚醒の違いは何ですか？

中途覚醒は夜中に何度も目が覚めてしまう状態を指し、再び眠れないことも多いです。一方、早朝覚醒は予定の起床時間より1時間以上早く目覚め、その後眠れなくなる状態です。中途覚醒はストレスや生活習慣が原因となることが多く、早朝覚醒はうつ病との関連が指摘されています。

睡眠薬を使わずに中途覚醒を改善する方法はありますか？

規則正しい生活リズムの確立、就寝前のリラックス法の実践、睡眠環境の整備が効果的です。また日中の適度な運動、カフェインやアルコールの摂取制限、就寝前のスマートフォン使用を控えるなどの生活習慣の改善も重要です。鍼灸や整体などの東洋医学的アプローチも効果的な選択肢の一つです。

中途覚醒に苦しめられていた皆さまも、当院で鍼灸整体の施術を受けて、このような変化がありました。

自律神経系に直接アプローチする鍼灸整体治療は中途覚醒に対して非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

専門的な知識も必要になるため、中途覚醒を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。中途覚醒は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。