梨状筋症候群

梨状筋症候群とは

梨状筋症候群とは、お尻の奥にある梨状筋という筋肉が硬くなったり緊張したりすることで、その下を通る坐骨神経を圧迫し、お尻から太ももの裏側、ふくらはぎにかけて痛みやしびれが生じる状態です。坐骨神経痛の原因の一つとして知られており、特に長時間座っていると症状が悪化するのが特徴的です。

この症状は現代社会において非常に多く見られ、厚生労働省の調査によると腰痛を含む筋骨格系疾患で悩む人は全人口の約13％とされています。梨状筋症候群は坐骨神経痛の原因の約6-8％を占めており、推定で約60万人から100万人程度の患者がいると考えられています。

梨状筋症候群を放置すると、最初は軽い違和感程度だった症状が徐々に悪化し、慢性的な痛みやしびれが続くようになります。長期間放置すると、痛みをかばうために歩き方が変わり、腰や膝など他の部位にも負担がかかって二次的な問題を引き起こす可能性があります。

さらに深刻な状況では、お尻の筋力が低下してモデル歩きのような不安定な歩行になったり、日常生活に大きな支障をきたすほどの慢性疼痛に発展する恐れがあります。仕事や趣味への影響も深刻で、集中力の低下や活動制限により生活の質が著しく低下してしまいます。

梨状筋症候群の原因

病院では異常がないと言われても、梨状筋症候群が収まらないという人が近年増え続けています。

また、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、梨状筋症候群の原因はひとつに断定できるものではないということです。

梨状筋症候群は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

梨状筋症候群はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。この複数の原因が引き金となり、梨状筋の緊張や炎症が発生し、坐骨神経への圧迫が生じます。それは人によって違い、単に筋肉をほぐしたり関節の動きを矯正するだけでは、全ての問題は取り切れません。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず、梨状筋症候群の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

梨状筋症候群を引き起こす特有の身体の反応

梨状筋症候群では、お尻の深部にある梨状筋の異常な緊張により坐骨神経が圧迫されることが主な問題となります。この状態では、梨状筋周辺の血流が悪化し、筋肉の酸素不足や栄養不足が生じて更なる筋緊張を引き起こすという悪循環が形成されます。

また、梨状筋の緊張は股関節の動きにも影響を与え、骨盤の歪みや腰椎の可動域制限を引き起こします。これにより全身のバランスが崩れ、代償的に他の筋肉群にも負担がかかるようになります。特に腰部や臀部の筋肉、さらには下肢全体の筋肉の協調性が乱れることで、症状が広範囲に及ぶことがあります。

さらに、神経の圧迫により神経伝達機能が低下し、筋力低下や感覚異常が生じることもあります。これらの複合的な身体反応が梨状筋症候群の症状を複雑化させ、単純な対症療法では改善が困難な状態を作り出しています。

梨状筋症候群に特化した当院での鍼灸整体治療

梨状筋症候群への対応として当院のアプローチ

通院について

梨状筋症候群では早く確実に筋肉の緊張を解き神経圧迫を改善するため、初期は週に2〜3回の施術が必要です。筋緊張が続いた状態が長期間継続すると、筋肉の柔軟性が失われ回復が困難になります。

そのため、症状が出てから治療を開始するまでの時間が短いほど、効果が高くなります。発症から3ヶ月以内であれば、改善の見込みがあります。もし1ヶ月以内に治療を開始できれば、さらに理想的です。

治療期間は症状の程度や発症からの期間によって異なりますが、一般的には2〜4ヶ月程度です。初期の集中治療で症状が改善してきたら、徐々に通院間隔を空けていきます。慢性化した梨状筋症候群の場合、週1〜2回の通院が必要です。8〜15回の施術で改善の兆しが現れた場合は、継続すると改善を見込めます。

当院の特徴

国家資格の鍼灸あん摩マッサージ師である院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

梨状筋症候群の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで院長が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。梨状筋症候群は全身をみる専門家で鍼灸師にお任せください。

梨状筋症候群に関するQ&A

梨状筋症候群は自然に治りますか？

軽度の場合は安静にすることで自然治癒する可能性がありますが、多くの場合は適切な治療やセルフケアが必要です。放置すると慢性化するリスクがあるため、早期の治療開始が重要となります。

梨状筋症候群の人がやってはいけないことは？

長時間の座位姿勢、激しい運動、重いものを持つ作業、患部を冷やしすぎることは避けるべきです。また無理なストレッチも症状を悪化させる可能性があります。

椎間板ヘルニアと梨状筋症候群の違いは何ですか？

椎間板ヘルニアは腰椎の問題で腰痛を伴うことが多いのに対し、梨状筋症候群はお尻の筋肉の問題で腰痛はあまり見られず、座位で悪化するのが特徴です。

どのくらいの期間で症状は改善しますか？

適切な治療を行えば軽度の場合は数週間から数ヶ月で改善することが多いですが、慢性化している場合はより長期間の治療が必要になることがあります。

再発を防ぐにはどうすればよいですか？

定期的なストレッチ、正しい座位姿勢の維持、適度な運動習慣、長時間同じ姿勢を避けることが重要です。また筋力維持も再発防止に効果的です。

梨状筋症候群に苦しめられていた皆さまも、当院で鍼灸整体の施術を受けて、このような変化がありました。

自律神経系に直接アプローチする鍼灸整体治療は梨状筋症候群に対して非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

専門的な知識も必要になるため、梨状筋症候群を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。梨状筋症候群は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。