睡眠障害

睡眠障害とは

睡眠障害とは、質的または量的に正常な睡眠が得られない状態のことです。入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡感の欠如などの症状があり、これらによって日中の活動に支障をきたします。

睡眠は私たちの心身の健康を維持するために欠かせない生理現象です。質の良い睡眠は、記憶の定着や免疫機能の強化、ホルモンバランスの調整など、重要な役割を担っています。

睡眠障害には不眠症、過眠症、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム睡眠障害など様々な種類があります。それぞれ異なる症状と原因を持っていますが、いずれも日常生活に大きな影響を与えます。

厚生労働省の令和4年「国民健康・栄養調査」によると、日本人成人の20.6%が睡眠による十分な休養が取れていないと感じており、この割合は年々増加傾向にあります。また、1日の平均睡眠時間が6時間未満の人は男性で37.0%、女性で39.9%に達しています。

睡眠障害を放置すると、さまざまな心身の問題が生じる可能性があります。まず、慢性的な疲労感や集中力低下により、仕事や日常生活のパフォーマンスが著しく低下します。

免疫力の低下も深刻な問題です。十分な睡眠が取れないと、体の防御機能が弱まり、風邪などの感染症にかかりやすくなります。長期的には高血圧、糖尿病、心臓病などの生活習慣病のリスクが高まります。睡眠不足は血圧の上昇やインスリン抵抗性の増加につながるためです。

精神面では、うつ病や不安障害などの精神疾患を発症または悪化させる可能性があります。睡眠と心の健康は密接に関連しているのです。

認知機能の低下も見逃せません。記憶力や判断力が衰え、日常生活での判断ミスが増えることがあります。これは特に高齢者において顕著です。

睡眠障害の原因

病院では異常がないと言われても、睡眠障害でお困りの人が近年増え続けています。

また、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、睡眠障害の原因はひとつに断定できるものではないということです。

睡眠障害は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

男女による違いもありますし、一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず、睡眠障害の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

睡眠障害を引き起こす特有のからだの反応

睡眠障害と一見関係ないように思える体のコリですが、実は深い関連があります。首や肩、背中の筋肉の緊張は自律神経のバランスを乱し、リラックスして眠る能力を妨げます。

特に首の後ろにある後頭下筋群の緊張は、脳への血流を阻害し、睡眠の質に直接影響します。この部分のコリをほぐすことで、脳の血流が改善し、自然な眠りへと導くことができます。

また、胸鎖乳突筋や僧帽筋などの首肩周りの筋肉の緊張は、交感神経を優位にし、体をリラックスモードに切り替えることを難しくします。これらの筋肉の緊張を和らげることで、副交感神経の働きが活性化し、入眠しやすい状態を作り出せます。

腹部の緊張も見逃せません。腹部の筋肉や内臓の緊張は、深い呼吸を妨げ、体のリラックス反応を阻害します。腹部の緊張を解消することで、横隔膜の動きが改善し、深い呼吸が可能になります。

睡眠障害に特化した当院での鍼灸整体治療

通院について

睡眠障害の改善には、自律神経のバランスを整え、体内時計を正常化することが重要です。そのためには継続的な施術が必要となります。

初期段階では週に2回程度の通院をお勧めしています。これにより自律神経の乱れをしっかりと調整し、体内時計のリセットを図ります。症状が改善してきたら徐々に通院頻度を減らしていきます。

通常、軽度の睡眠障害であれば1〜2ヶ月、中等度から重度の場合は3〜6ヶ月の治療期間を目安としています。ただし、個人差があるため、症状の改善状況に応じて調整していきます。

当院の特徴

国家資格の鍼灸あん摩マッサージ師である院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

睡眠障害の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで院長が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。睡眠障害は全身をみる専門家で鍼灸師にお任せください。

睡眠障害に関するQ&A

睡眠障害は自然に治りますか？

一時的なストレスや環境変化による軽度の睡眠障害は、原因が解消されれば自然に改善することもあります。しかし、慢性的な睡眠障害は自然治癒が難しく、適切な対処が必要です。

睡眠障害の人がやってはいけないことは？

就寝前のカフェイン摂取、激しい運動、アルコールの多量摂取、スマートフォンやパソコンの使用は避けるべきです。また、日中の長時間の仮眠や不規則な睡眠スケジュールも睡眠リズムを乱します。睡眠薬の自己判断での増量や中断も危険です。就寝前の過度な思考や心配事への執着も睡眠を妨げる大きな要因となります。

休日に寝だめをすることは効果的ですか？

寝だめは睡眠負債を完全に解消することはできません。むしろ体内時計が乱れ、平日の睡眠リズムに戻りにくくなることがあります。

睡眠薬は長期間使用しても大丈夫ですか？

睡眠薬の長期使用には依存性や耐性の形成、認知機能への影響などのリスクがあります。医師の指導のもとで適切に使用することが重要です。

睡眠障害に苦しめられていた皆さまも、当院で鍼灸整体の施術を受けて、このような変化がありました。

自律神経系に直接アプローチする鍼灸整体治療は睡眠障害に対して非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

専門的な知識も必要になるため、睡眠障害を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。睡眠障害は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。