いびき

いびきとは

いびきは睡眠中に上気道が狭くなり、その狭い部分を空気が通過する際に周囲の組織が振動して発生する音です。単なる音の問題だけでなく、睡眠の質の低下を招きます。また睡眠時無呼吸症候群の前兆となる可能性もある重要な症状です。

日本では自身のいびきに悩んだことがある人は全体の48.5%に上ります。家族やパートナーのいびきに悩む人は57.3%と過去最多を記録しています。性別で見ると、男性の57%、女性の40%にいびきが認められるとされています。

いびきが睡眠時無呼吸症候群につながる可能性があり、その潜在患者数は日本国内で約2,200万人と推計されています。中等症以上の患者数は約900万人とされていますが、実際に治療を受けている人は50万人にも満たないという現状があります。

いびきを放置すると、睡眠時無呼吸症候群へ進行する恐れがあります。睡眠中に呼吸が10秒以上停止する無呼吸状態を繰り返すようになるのです。睡眠の質が悪化し、日中の眠気や集中力低下、疲労感が増加します。

さらに深刻なのは、睡眠時無呼吸症候群を放置すると高血圧や不整脈、心不全、脳梗塞などの心血管系疾患のリスクが高まることです。パートナーや家族の睡眠を妨げ、関係性に悪影響を及ぼします。日中の眠気により、運転中の事故リスクが約5倍に増加するという報告もあります。

うつ状態や社会的孤立などの二次的な問題が発生する可能性もあります。両耳に発症した場合は、日常生活に重大な支障をきたすこともあるでしょう。早期の適切な対応が非常に重要です。

いびきは単なる音の問題ではなく、健康や人間関係に関わる重要な症状です。早めの対策が必要です。

いびきの原因

病院では異常がないと言われても、いびきが収まらないという人が近年増え続けています。

また、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、いびきの原因はひとつに断定できるものではないということです。

いびきは複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

ストレス性難聴はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。特に強いストレスにより自律神経のバランスが乱れ、内耳への血流が低下することが主な要因と考えられています。

内耳の血流が不足すると、聴覚を司る蝸牛の機能が一時的に低下します。また、ストレスにより免疫機能が乱れ、内耳組織に対して過剰な免疫反応が起こることもあります。

慢性的な睡眠不足や疲労も自律神経のバランスを崩し、内耳機能に悪影響を及ぼします。不規則な食生活や運動不足、過度の飲酒・喫煙なども発症リスクを高めます。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず、いびきの改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

いびきを引き起こす特有の身体の反応

いびきを引き起こす身体の反応には特徴的なパターンがあります。まず上気道周囲の筋肉の緊張状態を確認します。特に舌の付け根や軟口蓋、咽頭周囲の筋肉の状態が重要です。これらの部位に緊張や弛緩のアンバランスがあると、睡眠中に気道が狭くなりやすくなります。

次に顎関節の状態を確認します。顎関節の動きが制限されていると、舌の位置が後方に下がりやすくなり、気道を塞ぐ原因となります。さらに首や肩の筋肉の緊張も重要なポイントです。首の筋肉が緊張すると、気道を支える筋肉の機能が低下し、いびきを悪化させます。

当院では特に舌骨周囲の筋肉や顎関節、首の筋肉の状態を詳細に検査します。これらの部位に特有の反応点が見つかった場合、それがいびきの原因となっている可能性が高いと判断します。また自律神経の状態も確認し、交感神経と副交感神経のバランスが崩れていないかをチェックします。

いびきに特化した当院での鍼灸整体治療

いびきへの対応として当院のアプローチ

通院について

いびきの改善には、上気道周囲の筋肉や顎関節、首の筋肉の状態を継続的に調整することが重要です。初めは週に1〜2回の通院をお勧めします。

睡眠時無呼吸症候群を伴う重度のいびきの場合は、より集中的な治療が必要となり、週2〜3回の通院を3〜4週間続けることをお勧めします。症状が改善してきたら、徐々に通院頻度を減らしていきます。

治療期間の目安は、軽度から中等度のいびきであれば1〜2ヶ月、重度のいびきや睡眠時無呼吸症候群を伴う場合は3〜6ヶ月程度です。

当院の特徴

国家資格の鍼灸あん摩マッサージ師である院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

いびきの改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで院長が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。いびきは全身をみる専門家で鍼灸師にお任せください。

いびきに関するQ&A

いびきは自然に治りますか？

いびきは原因によって異なります。疲労やアレルギー性鼻炎など一時的な原因であれば改善する可能性がありますが、骨格的な要因や肥満、加齢による筋肉の弛緩が原因の場合は自然治癒は難しいでしょう。適切な対策や治療を行うことで改善できる可能性が高まります。

いびきと睡眠時無呼吸症候群の違いは何ですか？

いびきは気道が狭くなって発生する音であり、睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上発生する状態です。いびきは無呼吸の前段階であることが多く、特に大きないびきは睡眠時無呼吸症候群の可能性を示唆します。

いびきの人がやってはいけないことは？

就寝前のアルコール摂取、睡眠薬の過剰使用、仰向けでの就寝、喫煙、過度の体重増加は避けるべきです。これらはいずれも気道を狭め、いびきを悪化させる要因となります。特に睡眠前の飲酒は筋肉を弛緩させ、いびきを著しく悪化させます。

痩せていてもいびきをかくことがありますか？

はい、痩せている方でもいびきをかくことは珍しくありません。特に日本人は顎が小さい方が多く、肥満でなくても気道が狭くなりやすい傾向があります。実際に睡眠時無呼吸症候群の患者の約4割は肥満ではないというデータもあります。

いびきに苦しめられていた皆さまも、当院で鍼灸整体の施術を受けて、このような変化がありました。

自律神経系に直接アプローチする鍼灸整体治療はいびきに対して非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

専門的な知識も必要になるため、いびきを自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。いびきは早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。