慢性疲労症候群

慢性疲労症候群とは

慢性疲労症候群（CFS）は6ヶ月以上にわたって続く極度の疲労感を主症状とする病態です。十分な休息を取っても回復せず、以前の活動レベルを維持できなくなります。単なる「疲れ」とは異なり、健康だった人が突然発症することが特徴です。

厚生労働省の診断基準では、強い倦怠感を伴う日常活動能力の低下や活動後の強い疲労感、睡眠障害などが主な症状として挙げられています。また認知機能の障害や起立性調節障害を伴うことも多いとされています。

この症状は血液検査などの一般的な検査では異常が見つからないことが多く、「気のせい」と片付けられがちです。しかし実際には免疫系、神経内分泌系、自律神経系などの生物学的な要因が複雑に絡み合った身体疾患であり、適切な医学的アプローチが必要です。

慢性疲労症候群を放置すると、症状が徐々に悪化し日常生活に深刻な支障をきたすようになります。仕事のパフォーマンスが著しく低下し、最悪の場合は離職を余儀なくされることもあるでしょう。

社会的な活動が制限されることで人間関係が希薄になり、孤立感を深めてしまいます。その結果、うつ病などの二次的な精神疾患を発症するリスクも高まります。

また長期間にわたって活動量が制限されることで、筋力低下や免疫機能の低下を招きます。すると風邪などの感染症にかかりやすくなり、さらに体調を崩すという悪循環に陥ってしまうのです。

慢性疲労症候群の原因

病院では異常がないと言われても、慢性疲労症候群が収まらないという人が近年増え続けています。

また、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、慢性疲労症候群の原因はひとつに断定できるものではないということです。

慢性疲労症候群は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

慢性疲労症候群はこのような複数の要因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。特にEBウイルスなどの感染後に免疫系が過剰反応を起こし、慢性的な炎症状態が続くことが一因と考えられています。また視床下部-下垂体-副腎系の機能異常により、ストレスホルモンの分泌調節が乱れることも関連しています。

これらの要因が複合的に作用することで、神経系、ホルモン系、免疫系のバランスが崩れ、全身に様々な症状が現れるのです。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず、慢性疲労症候群の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

慢性疲労症候群を引き起こす特有の身体の反応

慢性疲労症候群では、身体の様々な部位に特徴的な反応が現れます。自律神経系の乱れにより、首や肩の筋肉に強い緊張が生じることがよくあります。この緊張は頭部への血流を妨げ、頭痛やめまい、集中力低下などの症状を引き起こします。

また腰部から背部にかけての筋肉にも過緊張が見られることが多く、これが全身の倦怠感や疲労感を増強させる要因となっています。特に肩甲骨周辺や背骨に沿った筋肉には硬結と呼ばれる硬いしこりのが形成されることがあります。

内臓機能の低下も特徴的です。特に肝臓や腎臓、副腎などの機能低下が見られます。

免疫系の異常により、リンパの流れが滞りやすくなるのも特徴です。首や脇の下、鼠径部などのリンパ節に腫れや圧痛が出ることがあります。

慢性疲労症候群に特化した当院での鍼灸整体治療

慢性疲労症候群への対応として当院のアプローチ

通院について

慢性疲労症候群の改善には、段階的かつ継続的なアプローチが必要です。症状の重症度や持続期間によって個人差がありますが、一般的には週に1〜2回の施術を3ヶ月程度続けることをお勧めします。

初期段階では、自律神経の乱れを整え、免疫機能を調整することを目標とします。この期間は週2回の通院が理想的です。症状が安定してきたら週1回に減らし、身体の状態を維持しながら徐々に日常活動量を増やしていきます。

完全な回復には個人差があります。6ヶ月以上続いた症状が短期間で完全に消失することは少ないため、焦らずに段階的に改善を目指すことが大切です。

当院の特徴

国家資格の鍼灸あん摩マッサージ師である院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

慢性疲労症候群の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで院長が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。慢性疲労症候群は全身をみる専門家で鍼灸師にお任せください。

慢性疲労症候群に関するQ&A

慢性疲労症候群は自然に治りますか？

完全な自然治癒は稀です。適切な治療と生活管理を組み合わせることで症状の改善は可能ですが、早期に専門家の指導を受けることが重要です。

慢性疲労症候群の人がやってはいけないことは？

無理な運動や過度な仕事は症状を悪化させる可能性があります。また、カフェインやアルコールの過剰摂取、不規則な生活習慣も避けるべきです。自己判断での栄養補助食品の過剰摂取も注意が必要です。

慢性疲労症候群と単なる疲れの違いは何ですか？

通常の疲労は休息で回復しますが、慢性疲労症候群は6ヶ月以上にわたり十分な休息を取っても回復せず、日常生活に支障をきたします。また、筋肉痛や認知機能の低下など複数の症状を伴うことが特徴です。

慢性疲労症候群は心の病気ですか？

いいえ、心理的要因だけでなく、免疫系、神経内分泌系、自律神経系などの生物学的な要因が複雑に絡み合った身体疾患です。「気の持ちよう」で改善するものではなく、適切な医学的アプローチが必要です。

慢性疲労症候群に苦しめられていた皆さまも、当院で鍼灸整体の施術を受けて、このような変化がありました。

自律神経系に直接アプローチする鍼灸整体治療は慢性疲労症候群に対して非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

専門的な知識も必要になるため、慢性疲労症候群を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。慢性疲労症候群は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。