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鍼灸院の鍼は本当に使い捨て?

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安心して治療を受けるために知っておきたいこと

こんにちは、たけち鍼灸整体院・名古屋名東院のたけちです。今日は多くの方からご相談をいただく「鍼灸院で使う鍼は本当に使い捨てなの?」という疑問についてお話しします。「鍼灸に興味はあるけれど、衛生面が心配」「他の人と同じ鍼を使い回していないか不安」そんなお悩みをお持ちではありませんか?

この疑問は決して珍しいものではありません。初めて鍼灸院を訪れる方の多くが抱く、とても自然で大切な心配事です。この記事では、私の臨床経験をもとに、現代の鍼灸院で使用されている鍼の実情と、安心して治療を受けていただくための情報を詳しくお伝えします。

院長:武智

鍼の衛生管理について、わかりやすくご説明します

現代の鍼灸院で使用される鍼は、ほぼ全てが使い捨てのディスポーザブルタイプです。一人の患者さんに一度だけ使用し、施術後はすぐに廃棄されます。これにより、感染症のリスクを完全に排除しています。

目次

使い捨て鍼が主流になった理由

鍼灸の世界では、以前は金属製の鍼を滅菌して再利用することが一般的でした。しかし、1980年代後半から感染症対策への意識が高まり、使い捨て鍼の普及が急速に進みました。現在では、ほとんどの鍼灸院で使い捨て鍼が標準的に使用されています。

この変化の背景には、B型肝炎やC型肝炎、HIVなどの血液感染症に対する認識の高まりがありました。どんなに完璧な滅菌処理を行っても、理論上のリスクを完全にゼロにすることは困難です。使い捨て鍼を使用することで、このリスクを確実に排除できるのです。

また、患者さんの安心感を得るためにも、使い捨て鍼の採用は重要な意味を持っています。目に見える形で新品の鍼を開封する様子を確認していただけるため、心理的な不安も軽減できます。

使い捨て鍼の特徴と安全性

現在使用されている使い捨て鍼は、ステンレス製で非常に細く作られています。太さは髪の毛程度で、先端は丸みを帯びた特殊な形状になっています。この設計により、痛みを最小限に抑えながら、安全に刺入することができます。

鍼は個別にパッケージされており、使用直前に開封します。パッケージには製造日や滅菌処理の情報が記載されており、品質管理も徹底されています。一度開封された鍼は、絶対に再使用されることはありません。

施術後の鍼は、医療廃棄物として適切に処理されます。専用の容器に回収し、認可を受けた業者によって安全に廃棄されるため、環境への影響も最小限に抑えられています。

注射針との違いについて

「鍼」と聞くと注射針をイメージされる方が多いのですが、実際は大きく異なります。注射針は液体を注入するために中が空洞になっていますが、鍼灸用の鍼は中まで詰まった固体です。そのため、血液が逆流することはありません。

太さも大きく違います。注射針が0.5~0.8mm程度なのに対し、鍼灸用の鍼は0.12~0.25mm程度と非常に細く作られています。この細さにより、刺入時の痛みはほとんど感じられません。

また、鍼の先端は注射針のように鋭利ではなく、丸みを帯びた形状になっています。これにより、皮膚や組織を傷つけることなく、スムーズに刺入することができるのです。

感染症対策の徹底

使い捨て鍼の使用以外にも、鍼灸院では様々な感染症対策を実施しています。施術者は必ず手洗いと消毒を行い、場合によっては使い捨て手袋を着用します。施術台や使用する器具も、患者さんごとに消毒されています。

鍼を刺入する部位の皮膚も、アルコール系消毒薬で清拭してから施術を行います。これにより、皮膚表面の細菌を除去し、感染リスクをさらに低減しています。使用したガーゼやアルコール綿も、使い捨てのものを使用しています。

院内の清掃や換気も重要な感染対策の一つです。定期的な清掃と適切な換気により、清潔な環境を維持しています。これらの対策により、安心して治療を受けていただける環境を整えています。

患者さんができる確認方法

初めて鍼灸院を訪れる際は、遠慮なく鍼の衛生管理について質問してください。信頼できる鍼灸院であれば、使い捨て鍼の使用や衛生管理について丁寧に説明してくれるはずです。実際に鍼のパッケージを見せてもらうことも可能です。

施術前には、鍼灸師が新しいパッケージから鍼を取り出す様子を確認できます。この工程を見ることで、確実に新品の鍼が使用されていることを確認していただけます。不安なことがあれば、いつでも質問してください。

また、院内の清潔さや衛生管理の状況も重要な判断材料になります。待合室や施術室が清潔に保たれているか、消毒薬の設置状況なども確認してみてください。これらの点から、その院の衛生意識を判断することができます。

鍼灸院選びのポイント

安心して治療を受けられる鍼灸院を選ぶためには、いくつかのポイントがあります。まず、使い捨て鍼の使用を明確に謳っている院を選びましょう。ホームページや院内掲示で、衛生管理について積極的に情報発信している院は信頼度が高いといえます。

施術者の資格も重要なポイントです。国家資格である「はり師」「きゅう師」の資格を持っているか確認しましょう。これらの資格取得の過程で、感染症対策についても学習しているため、適切な衛生管理を期待できます。

初回のカウンセリングで、衛生管理について詳しく説明してくれる院を選ぶことも大切です。患者さんの不安や疑問に丁寧に答えてくれる姿勢は、その院の信頼性を示す重要な指標になります。

よくある質問と回答

多くの患者さんから寄せられる質問の一つに「鍼を刺した後、感染症になる可能性はありますか?」というものがあります。使い捨て鍼を使用し、適切な消毒処理を行っている限り、感染症のリスクはほぼゼロに近いといえます。

「痛みはどの程度感じますか?」という質問もよく受けます。個人差はありますが、多くの方は「思ったより痛くない」「チクッとする程度」と感じられます。鍼の細さと特殊な形状により、痛みは最小限に抑えられています。

「アレルギーが心配です」という方もいらっしゃいます。使い捨て鍼はステンレス製で、金属アレルギーのリスクは非常に低いとされています。ただし、過去に金属アレルギーの経験がある方は、事前にご相談ください。

鍼灸治療の安全性向上への取り組み

鍼灸業界全体でも、安全性向上への取り組みが継続的に行われています。各種学会や団体では、感染症対策のガイドラインを策定し、定期的な研修会を開催しています。これにより、業界全体の衛生管理レベルの向上が図られています。

また、使い捨て鍼の品質も年々向上しています。製造技術の進歩により、より細く、より安全で、使いやすい鍼が開発されています。これらの技術革新により、患者さんにとってより安全で快適な治療環境が実現されています。

さらに、新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、感染症対策はさらに強化されています。マスクの着用、換気の徹底、患者さん同士の接触を避ける予約システムなど、従来以上に厳格な対策が実施されています。

まとめ

現代の鍼灸院では、使い捨て鍼の使用が標準となっており、感染症のリスクは極めて低く抑えられています。適切な衛生管理と使い捨て鍼の使用により、安心して治療を受けていただける環境が整っています。

それでも不安や疑問がある場合は、遠慮なく鍼灸師に相談してください。信頼できる鍼灸院では、患者さんの疑問に丁寧に答え、安心して治療を受けていただけるよう努めています。正しい知識を持つことで、鍼灸治療のメリットを安心して享受していただけます。

鍼灸治療は、適切に行われれば非常に安全で効果的な治療法です。衛生面での心配を解消し、心身の健康向上のために鍼灸治療をご活用ください。何かご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。


院長:武智

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