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喉がつまることがあるのですが…鍼灸治療を受けてみたいです。
喉のつまりでお困りの方からメールでお問い合わせをいただきました。

ご本人にはすでに返信させていただきましたが、同じようなお悩みをお持ちの方も多いので、解説を加えたうえで共有いたします。
喉の詰まり感に鍼灸治療は有効なのか?
私は現在42歳で、愛知県在住のSEとして働いています。約8ヶ月前から喉に何かが詰まったような違和感を感じるようになりました。最初は魚の骨が刺さったのかと思い、耳鼻咽喉科を受診しましたが「異常なし」と診断されました。その後、内科でも検査を受けましたが特に問題は見つからず、「咽喉頭異常感症」と言われました。
症状は仕事などに集中している時は忘れることもありますが、特に緊張したり、満員電車などの人混みにいると悪化します。喉の詰まり感は日常生活に大きな支障をきたすほどではないものの、常に不快感があり、食事の際に特に気になることがあります。この症状のせいで、食事をすることが少し億劫に感じることがあります。
最近では別の鍼灸院にも通い始めましたが、一時的な改善にとどまっています。この不快感から解放されて、以前のように何も気にせず食事を楽しみたいと思っています。また、仕事中のストレスで症状が悪化することもあり、ストレスに影響されない体調づくりを目指しています。
当院からの返信内容
こんにちは ご質問ありがとうございます。喉の詰まり感でお悩みの方が多く来院されています。

今回は多くの方が悩む喉の詰まり感について私が詳しくお話しします
喉に何かが詰まったような感覚、異物感、圧迫感などを感じるものの、検査では特に異常が見つからない状態を「咽喉頭異常感症」と呼びます。昔は「ヒステリー球」とも呼ばれていました。
この症状は決して珍しいものではなく、特に30〜60代の方に多く見られます。患者さんの多くは「何か喉に引っかかっている」「飲み込みにくい」「喉が締め付けられる」といった不快感を訴えられます。
局所的な原因
喉の過敏や乾燥、慢性的な炎症が原因となることがあります。また逆流性食道炎、慢性扁桃炎、アレルギー性鼻炎なども関連しています。
全身的な原因
鉄欠乏性貧血や自律神経失調症、更年期障害、糖尿病などの全身疾患も喉の違和感を引き起こすことがあります。
精神的な原因
最も多いのが精神的要因です。日常のストレスや不安、緊張状態が続くと、知らず知らずのうちに喉の筋肉が緊張し、違和感として感じるようになります。
特に真面目で責任感が強い方、ストレスを溜め込みやすい方に多く見られる傾向があります。私の臨床経験でも、仕事や人間関係のストレスを抱えている方に多く見受けられます。
自宅でできる対処法
自宅でできることはいくつかあります。
- 喉を休める
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まずは喉に負担をかけないようにしましょう。過度な声の使用や咳払いは控えめにすることをおすすめします。
- 十分な水分摂取やバランスの良い食事が重要です
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温かいお茶やハチミツを入れた温水など、喉を潤す飲み物を意識的に摂りましょう。冷たい飲み物よりも温かい飲み物の方が喉の筋肉をリラックスさせる効果があります。
- 湿度管理
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加湿器を使って室内の湿度を適切に保つことも大切です。乾燥は喉の粘膜を刺激し、違和感を悪化させることがあります。
- よく寝ることを心がける
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十分な睡眠は体の回復と自律神経の安定に不可欠です。睡眠不足は身体を緊張、興奮状態にしやすくするため悪影響を与えることがあります。とにかく寝てください。
咽喉頭異常感症の鍼灸院での施術について
喉の違和感には、首や肩の筋肉の緊張が関係していることが多いです。そのために特に胸鎖乳突筋や頭板状筋などの緊張を和らげることで、喉の違和感が軽減することがあります。
当院で鍼灸を受けたい場合
当院にお越しいただく際に必要なものはございませんが、過去の血液検査の結果のデータをお持ちでしたらご持参ください。
咽喉頭異常感症のお悩みに関連するページのご案内
当院では部位ごとに症状別ページをまとめています。ぜひご覧になってみてください。
咽喉頭異常感症に対する施術方針はこちらのページが参考になります。

当院であなたのお悩みに対応可能どうかを5秒で調べることができる症状検索ページもご活用ください。